宮川じゅん –  平成28年第1回定例会本会議 3月9日再

宮川潤君(登壇・拍手)通告に従い、順次質問をいたします。  

初めに、新しい総合計画についてであります。

明後日の3月11日で、東日本大震災と福島原発事故から5年になります。 3・11の大震災の最大の教訓は、原発安全神話は虚構であり、一たび大事故が起きれば、人の命も暮らしもふるさとも奪われてしまうということです。 しかし、新しい総合計画では、原子力に依存しない北海道を目指すことを将来の課題としています。 新聞の世論調査でも、道民の過半数が泊原発の再稼働に反対しています。 総合計画に、泊原発を再稼働させず、廃炉にすることを盛り込むべきと考えますが、いかがか、伺います。  

次に、包括外部監査結果についてです。

先週末に公表された今年度の包括外部監査結果では、道住宅供給公社における32億円の経理ミスについて厳しく指摘されています。具体的には、14億円の不明な未収金と、18億円の含み損ですが、その金額の大きさに、ただただ驚くばかりであります。 振り返れば、2004年に、228億円もの多額の税金の投入により特定調停が成立した道住宅供給公社については、知事の監督責任が厳しく問われることは言うまでもありません。 また、調停成立後、道の監査が3回も行われているにもかかわらず、今回の不適切な会計処理がなぜ見過ごされたのかについても、その実施内容が問われるところです。 公社については、知事も監査委員も、これまで特別な注意を払って見守ってきたと思いますが、なぜ今回のような事態に陥ったのか。 知事と監査委員は、この合計32億円にも上る経理ミスを自覚していなかったのですか。仮にそうだとすれば、なぜ気づかなかったのか、伺います。 外部監査結果では、14億円の経理ミスに至った理由について、当時の書類がなく不明とされていますが、不明なままで済まされる問題ではありません。 指導監督責任者である知事として、また、道の監査委員として、経理ミスの原因究明にどう取り組むつもりか、伺います。 外部監査人は、記者会見で、計画に影響が出て、最終的に返済できない危険もあるとまで述べています。言いかえれば、道からの300億円近い貸付金も返済されない危険があるということで、これは大変な事態です。 知事と監査委員は、外部監査人と同様に、返済されない危険があるとの認識がおありかどうか、伺います。 今回の経理ミスに伴い、公社の欠損金は90億円に膨らみました。したがって、返済計画を変更しなければならなくなったことは明白です。 知事は、返済計画の変更をいつまでにするつもりか、伺います。 このたびの重大ミスを長年にわたり見過ごしてきた知事と歴代の監査委員の責任は極めて重いものです。 知事及び監査委員は、本件に対する御自身の責任をどのように認識し、どのように責任をとるおつもりか、伺います。  

次に、公務員倫理についてです。

国会では、甘利氏など、政治と金をめぐる問題が相変わらず続発しており、政治と金の問題が後を絶たず、繰り返されていることについて、知事はどう思われますか。 また、政治と官僚とのかかわりの問題も指摘されています。 言うまでもなく、全ての公務員は、全体の奉仕者として、公共の利益のために全力で職務に専念しなければならず、国民に疑念を持たれるような行為は決して許されないと考えますが、改めて、知事はいかがお考えか、伺います。 国において、政と官との接触の記録については、国家公務員制度改革基本法や、閣僚懇談会の申し合わせである「政・官の在り方」に基づき、記録の作成や保存、公開が行われることになっています。 しかし、国会議員との接触の記録について、法律の規定どおり取り扱われていないことが明らかとなり、実効性にはまだまだ疑問が残るものの、政官の接触に関する規定として重要だと認識しています。 道においても、こうした政と官あるいは財と官といった接触があると思いますが、こうした関係は健全でなければなりません。それらを担保するものは、公文書の記録の作成や保存、公開のルールと、その適切な運用であると私は考えます。 道では、知事の所掌事務に係る公文書の管理に関する規則、北海道文書管理規程により、公文書の管理を行っていると承知していますが、これらの現行規程に基づく運用だけでは、関係の透明性を確保することはできず、行政への不当な介入を防ぐためにも、全ての政官の接触を公平、正確に記録し、開示することを定めたルールが必要であると考えますが、知事の見解を伺います。 道で、過去の不正経理問題への反省を踏まえた再発防止対策として、全国で初めて、北海道職員の公務員倫理に関する条例が制定されてから、間もなく20年を迎えます。 倫理条例では、管理職員等は、業者等から1件につき5000円を超える金銭などの贈与等を受けた場合は報告しなければならないとされており、平成26年度分として681件の報告があり、うち、金銭、物品等の供与が224件、飲食の提供が93件、報酬が364件となっていますが、これだけでは全体像はわかりません。 部局ごとの傾向はどうなっているのか、金額の傾向はどうかといった、贈与等の報告の概要について具体的にお答えください。 職員の職務に利害関係を有する者との接触や、その他、道民の疑惑や不信を招く行為の防止のため、条例に基づき、倫理規則が設けられています。そこには、利害関係者との禁止行為として、金銭の贈与を受けることや、供応接待、旅行に行くことなど8項目が定められています。 最近3年間における、道職員によるこうした禁止行為の発生件数及びその内容についてどう把握しているか、伺います。  

次に、地域医療についてです。

医師、看護師の不足のために、病棟閉鎖や診療科の削減、夜間、休日を含めた救急受け入れをやめるということが起こっており、北海道にとって、地域医療を充実させることは緊急で重要な問題だと思いますが、いかがですか、知事の認識をお示しください。 各2次医療圏ごとに、地域医療構想調整会議が行われています。夏ごろには、道としての地域医療構想が策定され、入院機能別の病床数が現状よりも削減されて発表されるものと思われます。 医師、看護師の不足のために病棟閉鎖をしているところもあり、入院したくてもできない人がたくさんいます。 したがって、現状の稼働病床数をもって医療ニーズをはかることはできないと思いますが、いかがか、知事の認識を伺います。 道内で出産することができるのは、わずか30市町で、初産の場合は28市町です。 今後、出産できる病院をふやしていくべきですが、知事は、その必要性についてどうお考えですか。幾つの市町村で出産できるようにしていくのか、具体的に数値目標をお示しください。 地域の医療体制は、入院機能別病床数をもって整うものではありません。例えば、脳外科がなければ、脳卒中で倒れた場合に、救急車は遠くのまちまで搬送しなくてはならないのです。 各地域別に、どの診療科が不足しているのか、実態を把握する必要があると思いますが、いかがか、伺います。 また、それをもとにして、医療体制の整備を進めていくべきと考えますが、あわせて伺います。 地域枠を設けた奨学金を受けたことにより、医育大学卒業後に全道各地の医療を担う若手医師の役割が期待されています。 今後、この奨学金制度によって、地方の医療過疎がどう解消されていくのか、閉鎖されている病床を再開できるのか、今後の見通しをお示しください。 国が示している病床数の計算方法は、その地域の入院受療率に一定の率を掛けて、機械的に病床を削減する方向を出そうとするものです。 国の計算式そのままで病床数を決めることは適切でないと思いますが、いかがですか、伺います。

次に、介護人材の育成確保等についてです。

北海道高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画では、介護人材が、2014年度で200人の不足ですが、2025年には1万2000人不足すると推計されています。 しかし、道は、介護人材を、どのように、どれだけ、いつまでにふやすのか、具体的な計画は一切示していません。 創生総合戦略では、介護人材を安定的に確保するとしていますが、目標もなく、どうやって確保するのですか。 介護職員の安定的確保に向けて、目標年次と獲得目標を持って取り組む姿勢はあるのか、伺います。 道内の介護福祉士養成施設・養成校の入学者は、年々減少し、2015年度には、定員の1259人に対して、入学者は603人で、5割にも達していません。 大幅な定員割れの原因と、道内の介護人材の確保にかかわる影響をどのように認識し、定員確保のため、具体的にどのような方策を講じるのか、伺います。 栗山町の北海道介護福祉学校には、道内の30の事業所が、人材確保のために修学資金貸し付けを申し入れているそうです。 そこで伺いますが、道内の21の介護福祉士養成施設・養成校の全体で、介護事業者等からの修学資金の申し出件数は新年度で何人分か、明らかにしてください。 私は、さきの2015年度補正予算に関する質疑で、道が計上した介護福祉士等修学資金貸付事業費が年間100人分では足りないと指摘しましたが、不十分だという認識はないのか。道内の市町村や事業所と連携するなどして、貸付原資を拡充すべきと考えますが、いかがか、あわせて伺います。 国は、昨年4月、介護職員の処遇改善として、介護報酬で、1.65%、月額で1万2000円を加算しました。しかし、介護報酬全体は2.27%引き下げたため、介護職員の賃金引き上げに必ずしも結びついていません。全産業との比較で、介護職は月額で12万円も低くなっています。 知事は、介護職員の賃金を引き上げる必要があるという認識をお持ちか、伺います。 介護職員の賃金改善が行われないまま推移するなら、本道の介護は、質の低下と人手不足で重大な事態を迎えることになります。 知事として、実効のある処遇改善を独自に導入すべきと考えますが、今後の対処方針をお示しください。 また、国に対して、実効性が担保された処遇改善策を要求すべきだと思いますが、いかがか、伺います。

次に、観光バス事業の安全対策等についてです。

深夜のスキーツアーバスの事故で、7人の若者が死亡する事故が起きました。つい先日も、道内でバス火災があり、ことしに入って4件になりました。参入基準の規制緩和に伴う低価格競争の結果として、低賃金や、車両更新のおくれによる老朽化、安全性が置き去りにされている現状などが指摘されています。 知事は、道内のバス事業の安全性についてどのように認識しているのか。道内のバスの重大事故件数の推移とともに、お答え願います。 観光客が道央圏内に集中していますが、北海道各地の食と景観、温泉、体験型観光と住民との触れ合いなど、豊富な観光資源を生かすために、また、道内各地の活性化のためにも、観光客受け入れの全道展開を促進すべきです。新千歳空港や札幌から道内各地への2次交通の整備充実が求められています。 2次交通として、バスや航空機の役割は大きなものであると思いますが、いかがか。JRローカル線等の位置づけについてもあわせて伺います。 外国人観光客300万人を目標とする中で、道内では、バス1台当たりのドライバーが0.8人で、深刻なドライバー不足が労働環境悪化につながる負のスパイラルとなっているのではないでしょうか。 私は、安全なバス運行のために、バス協会に加盟していない事業者も含めた関係の各機関・団体と協力して、協議会などを設置し、バスドライバーの苛酷な労働環境、処遇を改善し、安全強化対策に尽力することを提案したいと思いますが、いかがか、伺います。 知事は、2種、3種の旅行業の登録権限を持っており、道内には240社ほどあるとお聞きしております。 ところが、立入検査は、2人体制で年間に5件程度で、これでは、違法な運賃引き下げや安売り競争などの回避について指導などできようがありません。 行政にしかできない指導を強化すべきではないでしょうか、いかがか、伺います。

次に、子育て支援住宅等についてです。 道営子育て支援住宅は、現在までに、15カ所の団地で192戸が整備されています。この住宅は、原則として、年齢の高いほうの子どもが小学校を卒業する年の3月末までしか入居できないとしています。 最初の道営子育て支援住宅の入居以来、10年になりますが、子どもの年齢によって明け渡しが求められた例があるのか、伺います。 また、来月以降、入居が継続できなくなる世帯があるのか、あわせて伺います。 2010年の内閣府の子育て費用に関する調査では、6年生が126万9053円ですが、中学校1年生では152万7873円とはね上がり、2年生、3年生ではさらに上がり続けるのです。 つまり、子育て支援住宅は、子育てに一番お金がかかるときに退去させられることになるのです。 また、現在の子育て世代の多くが非正規・不安定雇用であり、入居中に、解雇や倒産、離婚して母子世帯になることなどによって、収入が減少し、民間賃貸住宅への転居ができない場合も出てくるはずです。 道は、他の道営住宅に住みかえができるものとしていますが、同じ団地内に空き住戸があるとは限らず、他の団地に移ると、転校など、子育て環境が一変します。 小学校卒業後も継続入居を希望する場合、退去を強制せず、その住宅の位置づけを子育て住宅から一般住宅に振りかえるなど、柔軟な対応をすべきと思いますが、いかがか、伺います。 道営住宅全体の応募倍率は、旭川市で28.8倍、札幌市で22.6倍、小樽市で19.7倍、全道平均で8.4倍と高くなっています。 老朽住宅の建てかえや計画的修繕も積極的に行うとともに、道営住宅が不足している現状に照らし、大量に建設を進めるべきと考えますが、いかがか、伺います。

最後に、ヘイトスピーチについてです。 近年、さっぽろ雪まつり会場や札幌市中心部等において、右派系団体などが、特定の国籍や人種、民族などに対して差別的言動を行うヘイトスピーチが繰り返されています。 このような行為は、明白な人権侵害行為であり、海外からの観光客を温かく迎え入れようとしている本道と全く相入れないものと考えますが、ヘイトスピーチが本道にどれだけ悪影響を及ぼすと認識しているのか、伺います。 ヘイトスピーチは許されないと、知事がこの場で明言してください。 先月のさっぽろ雪まつりでは、ヘイトスピーチに反対する市民が、法務省が作成した「ヘイトスピーチ、許さない。」と記したポスターを、札幌市中心部の飲食店やホテルなど約300カ所に掲示してもらう取り組みを行いました。 市民の良識に応えるためにも、道として、ヘイトスピーチの根絶に向けて、どのような取り組みを行うのか。 全国で初めて、ヘイトスピーチ規制条例が大阪市で制定されました。本道でも、条例制定の検討を行うべきと考えますが、いかがか、伺います。 以上、再質問を留保して、私の質問を終わります。

(拍手) ○議長遠藤連君 知事高橋はるみ君。 ○知事高橋はるみ君(登壇)宮川議員の御質問にお答えをいたします。

最初に、新しい総合計画に関し、エネルギー政策についてでありますが、暮らしと経済の基盤である電力については、社会経済の変化への柔軟な対応が図られるよう、安全性、安定供給、経済効率性、環境適合を基本的視点としながら、天然ガスなど、環境負荷が低く、経済性にすぐれたエネルギーや、本道が高いポテンシャルを有する新エネルギーなど、さまざまな電源の特性が生かされた多様な構成とすることが必要であります。 道といたしましては、こうした考えのもと、将来、原発に依存しない北海道を目指した取り組みを進めていくことが重要と考えるところであり、今後とも、新エネルギーが主要なエネルギー源の一つとなるよう、道内のさまざまな資源を生かし、その導入拡大を図ってまいります。

次に、包括外部監査に関し、まず、返済計画の見直しについてでありますが、住宅供給公社は、平成16年の特定調停の成立後、残された債務の着実な返済に努め、26年度末までに、市町村への債務や、道からの新たな長期貸付金を完済したほか、国や住宅金融支援機構への返済も含め、総額で約290億円を返済してきており、道の短期貸付金についても、可能な範囲で返済に努めているところであります。 道といたしましては、公社が資産の売却や賃貸資産の活用等による現金収入の確保と、経費の削減に一層努めるよう指導監督をするとともに、返済計画については、公社と協議をし、消費税増税後の分譲動向などを踏まえ、見直しについて検討してまいります。

次に、包括外部監査報告への対応についてでありますが、住宅供給公社は、特定調停の成立後、新たな事業には着手せず、決定されたスキームに従い、債権者に対して着実に返済を続けてきたところであります。 しかしながら、このたびの包括外部監査において、公社が、これまで、事業資産を過大に計上し、不適切な決算を報告していたことが明らかになったことは遺憾であります。 道では、これまで、副知事をトップとする公社運営監理委員会を設置し、特定調停後の公社が健全な経営を維持し、債務の返済が着実に実行されるよう、全庁的な連携を図りながら、指導監督をしてきたところでありますが、その責任を果たすことができず、会計の不適切な処理を見過ごしていたことについては、申しわけなく、私といたしましても重く受けとめており、このたびの包括外部監査での指摘や意見も踏まえ、公社に対しての指導監督を強化するほか、これまでの対応について、適切に対処してまいる考えであります。 なお、包括外部監査に係るその他の項目については、担当の部長から答弁をさせていただきます。 次に、公務員倫理に関し、まず、政治とのかかわり方などについてでありますが、政治活動にかかわる資金のあり方については、透明性が確保されるなど、国民の皆様の信頼を得られることが何より大切であると考えるところであります。 また、全ての公務員は、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として、誠実かつ公正に職務を遂行しなければならないものであり、公務員倫理の高揚に努めるとともに、国民との信頼関係を築き上げていかなければならないものと認識いたします。 なお、公務員倫理に係るその他の項目については、担当の部長から答弁をさせていただきます。

次に、本道の地域医療についてでありますが、本道においては、医師や看護師などの医療従事者の偏在が続いているところであり、地域における医師不足の解消は喫緊の課題であります。 そのため、道では、道医師会や3医育大学などと連携をし、常勤医師の確保や短期的な医師派遣など、さまざまな医師確保対策を実施しているところであり、救急医療体制の整備や在宅医療の充実などとあわせて、今後とも、道民の皆様が、住みなれた地域で安心して暮らし続けることができるよう、地域医療の確保に努めてまいる考えであります。

次に、道の地域枠制度についてでありますが、道では、道医師会や自治体病院関係者などと連携をし、北海道医療対策協議会を設置して、地域への医師派遣や地域枠制度の運営などについて協議してきているところであります。 そうした中、平成20年度に創設をした地域枠制度により、その1期生である札医大卒の7名の方々が本年4月から地域勤務を開始し、29年度には、旭川医大の卒業生も含め、19名が新たに加わる見込みであり、38年度以降は、常時、160名程度の医師に、道が指定する道内の公的医療機関において勤務していただくこととなっているところであります。 こうしたことから、今後は、医育大学に設置する地域医療支援センターからの医師派遣など、道のさまざまな施策を含めた柔軟な対応を図り、地域における医師確保に一層努めてまいる考えであります。 なお、地域医療に係るその他の項目については、担当の部長から答弁をさせていただきます。

次に、介護人材の育成などに関し、まず、人材の確保に向けた取り組みについてでありますが、道内では、今後、労働力人口の減少と介護ニーズの増加が見込まれ、介護現場における人材不足の拡大が懸念されるところであります。 このため、道では、長期的な視野に立ち、離職の防止に向けた労働環境の改善に関する相談支援など、人材確保に向け、積極的に取り組むこととしているところであります。 また、現行の介護保険事業支援計画では、平成29年度における人材不足を約700人と推計しており、その解消を図るため、本年度から、介護事業所へ有資格者を派遣するといった即効性のある取り組みを進めるとともに、新年度は、介護職を希望する障がいのある方々や、復職を希望する潜在的な有資格者に対する支援を行うこととしており、これらの取り組みの効果を検証しながら、介護分野の人材確保に努めてまいります。

次に、介護職員の処遇改善についてでありますが、道では、これまで、介護従事者の処遇改善について国に強く要望してきたところであり、昨年4月の介護報酬改定により、介護職員処遇改善加算が拡充され、現行の加算に月額1万2000円相当が上乗せされたことから、引き続き、処遇改善加算の適正な活用について、事業者への周知徹底を図ってまいる考えであります。 また、現在、国では、次期介護報酬改定に向けた、処遇改善加算の影響や給与等の処遇についての調査結果を年度内にも取りまとめる予定であると承知いたします。 道といたしましては、この調査結果を踏まえながら、広域分散で積雪寒冷な本道の地域特性や小規模な市町村等にも十分配慮した介護報酬が設定されるよう、国に対して一層働きかけるなど、積極的に取り組んでまいります。 なお、介護人材の育成などに係るその他の項目については、担当の部長から答弁をさせていただきます。

次に、観光バスに関し、まず、道内におけるバス事故の状況などについてでありますが、北海道運輸局によりますと、車両事故や車両火災など、道路運送法等の規定により重大事故とされている道内のバス事故の件数は、平成26年の速報値で269件と、24年以降、増加傾向にあるところであります。 特に、ことしに入り、車両火災事故が相次いで発生したことから、道では、バス事業者の指導監督を行っている道運輸局に対し、事故等の未然防止に向けた指導の徹底を申し入れるとともに、本年度開始した、観光貸し切りバス運転者を対象とした道の人材育成事業の中で、安全意識の向上や運行管理に関するスキルアップセミナーを開催するなど、安全運行に向けた取り組みを進めているところであります。 道といたしましては、全ての事業者が、保守管理の徹底など、確実な安全対策を講ずるよう、国や道バス協会等と連携しながら、利用者の安全、安心の確保に努めてまいる考えであります。

次に、旅行業者への対応についてでありますが、国及び道においては、旅行業法に基づき、旅行の安全確保や旅行業の適正な運営を図るため、定期的に旅行業者への立入検査を行っているほか、全国旅行業協会など、同法の指定を受けた団体においても、日ごろから、旅行業者に対する指導や研修を行っているところであります。 また、このたびの大変痛ましいスキーバスの事故を受け、国が、旅行業関係団体を通じて、加盟業者に対し、旅行業務における安全確保及び事故防止を徹底するよう指導を行っているところであり、道においても、非加盟の旅行業者に同様の指導を行ったところであります。 道といたしましては、安全で安心な観光地づくりを進める上で、今後とも、国や旅行業関係団体との連携を一層密にし、旅行業者に対して、適正な運営を指導するとともに、立入検査の実施回数の増加や実施手法なども含め、国とも協議しながら、旅行者の安全確保に向け、適切に対応してまいります。 なお、観光バスに係るその他の項目などについては、担当の部長から答弁をさせていただきます。

最後に、ヘイトスピーチについてでありますが、特定の民族や国籍などを理由に差別的な言動を行う、いわゆるヘイトスピーチは、人としての尊厳を傷つけるものであり、多様な文化や価値観を認め合い、平和で安定した社会を築くという理念と相反するものであると考えるところであります。 私といたしましては、北海道を訪れる外国のお客様を温かくおもてなしをし、また、道内に暮らす外国人の方々を地域の一員として受け入れるなど、開かれた地域社会づくりを進めるためにも、ヘイトスピーチはあってはならないものと考えるところであります。 以上であります。

○議長遠藤連君 建設部建築企画監宮内孝君。 ○建設部建築企画監宮内孝君(登壇)

初めに、包括外部監査の結果についてでありますが、このたびの包括外部監査により、住宅供給公社の平成26年度決算におきまして、資産計上をしていた割賦債権の総額と、個別の債権の積み上げで計算した総額の差額が約14億円あり、少なくとも17年度から同額が計上されていたことが明らかになったところでございます。 これは、特定調停後の平成15年度決算から、割賦債権に、それまでの元本に加え、利子も計上することとした際、当時の公社では、職員が大幅に削減する一方、限られた期間の中で1000件を超える個別の債権を算定する必要があったため、その処理過程において過誤が発生した可能性がありますが、当時の書類が不存在のため、原因の特定には至らなかったところでございます。 また、南幌町みどり野団地の評価額につきましては、平成15年度の時価評価によっており、公示価格が、毎年、小幅に下落していたことから、見直しを行う機会を失い、15年度と26年度の評価額に約18億円の差が生じたところでございます。 次に、包括外部監査による調査についてでございますが、このたびの包括外部監査は、昨年8月から、現地調査を含め、住宅供給公社から提出された書類をもとに、資産の評価や管理、割賦債権の一覧、その他業務全般について調査をしていただき、割賦債権の不明残高が明らかになったところであります。 また、監査人からの依頼により、道が当時の関係者へのヒアリングを行ったものの、当時の書類も不存在であり、原因の特定には至らなかったところでございます。 道といたしましては、再発防止に向け、公社運営監理委員会の機能強化を図り、公社の指導監督を徹底してまいる考えでございます。

次に、債務の返済についてでございますが、住宅供給公社は、これまで、平成16年の特定調停で決定されたスキームに従い、新たな事業に着手せず、債権者に対して返済を続けてきており、市町村への債務の58億円や、道が新たに貸し付けた長期貸付金の114億円を完済したほか、国や住宅金融支援機構に対して、これまで約118億円を返済したところでございます。 また、依然として分譲用地の販売が厳しいことに加えまして、債務の返済は住宅金融支援機構を優先させることとなっておりますことから、道からの短期貸付金につきましても、可能な範囲で返済に努めており、道といたしましては、今後とも、債務の返済が着実に実行されますよう、指導監督を強化してまいる考えでございます。

次に、子育て支援住宅における入居期限についてでございますが、道では、子どもが健やかに成長できる環境づくりを進めるため、子どもの成長に合わせて間取りの変更が可能となる可動間仕切りなどの設備を備えた道営住宅や、授乳室、子育て相談室などを設けた集会所を整備し、あわせて、市町村が子育てを支援するサービスの提供を行う子育て支援住宅の整備を進めているところでございます。 この住宅は、未就学児がいる世帯を対象とし、入居期限を、子どもが小学校を卒業するまでとしておりますことから、子育て支援住宅の整備を始めました平成17年度以降、54件の退去がございましたが、振興局から退去の理由を聞き取ったところ、転勤や自宅の新築などであり、入居期限の到来を理由に明け渡しを求めた事例はなかったところであります。 また、今月末に入居期限が到来する世帯は、全道で2世帯ありますが、現在、継続入居の手続を進めているところでございます。

次に、子育て支援住宅の入居者への対応についてでございますが、子育て支援住宅は、子育てに配慮した設備を設けるほか、市町村によるソフト面でのサービスを提供する住宅でありますことから、入居要件に合致する新たな子育て世帯を持続的に受け入れることができますよう、入居期限を、子どもが小学校を卒業するまでとしているところでございます。 このため、道では、入居期限が到来する2年前から意向確認を行い、住みかえを希望される場合には、新たな道営住宅をあっせんすることを基本としておりますものの、入居者の方の事情によりましては、入居中の住宅に継続して住むことができる取り扱いも行っているところでございます。 最後に、道営住宅の整備についてでございますが、道では、平成25年度に策定いたしました道営住宅整備活用方針に基づきまして、老朽化が著しく、面積が一定の水準に満たない住宅、または、階数が3以上でエレベーターが未設置の住宅を対象に、建てかえや用途廃止を行うこととし、それ以外の住宅につきましては、長期間、維持管理をしていくため、耐久性や居住性の向上などの改善工事を行うこととしているところでございます。 道といたしましては、整備活用方針に基づき、限られた財源の中で、引き続き、効率的に事業を実施してまいります。 以上でございます。

○議長遠藤連君 総務部長笠置隆範君。 ○総務部長笠置隆範君(登壇)

公務員倫理に関し、道における公文書管理などについてでございますが、道においては、職員が議員の方々や団体などから要請等を受けた場合には、文書管理規程に基づき、文書等で報告することとしており、報告文書は、行政の一貫性、継続性などを保つため、意思決定の内容や経緯を一連のものとして、行政分野、業務分野ごとに分類保存をしているところでございます。 道政運営の公正性や透明性を確保するためには、こうした文書管理規程や情報公開条例を適切に運用していくことが重要であると考えており、お話のございました点につきましては、道議会の皆様の御意見もお伺いしながら、その必要性を含め、検討すべき課題と認識しております。 以上でございます。

○議長遠藤連君 総務部職員監田尻忠三君。 ○総務部職員監田尻忠三君(登壇)

公務員倫理に関し、まず、倫理条例に基づく贈与等の報告についてでございますが、過去の報告書の提出状況につきましては、平成21年度に763件だったものが、平成22年度以降、500件から600件程度で推移をしておりまして、平成26年度は681件となっているところでございます。 平成26年度の部局別の件数は、知事部局が384件、教育庁が67件、道警本部が230件となっておりまして、知事部局と教育庁につきましては、講演や刊行物への原稿執筆に対する謝金などが全体の8割程度で、道警につきましては、業務多忙時期や行事等への食料品の差し入れなどが9割以上となっております。 報酬の価額等につきましては、贈与等の形態が、毎年度、異なりますことから、一概にその傾向はお示しできませんが、知事部局におきます過去3年間の飲食の提供につきましては、1件当たり、平均で8000円程度となっております。

次に、倫理規則に基づく禁止行為についてでありますが、道では、倫理条例の規定に基づき、職員の公務員倫理の保持を図るために必要な事項を倫理規則に規定しているところでございます。 倫理規則におきましては、職員の禁止行為としては、利害関係者から金銭の貸し付けを受けること、利害関係者から供応接待を受けること、利害関係者とともに遊戯またはゴルフをすることなど、八つの行為を規定しております。 過去3年間におきまして、本規則や倫理条例に反する行為により懲戒処分を行った事例はないところではございますが、道民の皆様から疑惑や不信を招くことがないよう、倫理条例の制定の趣旨などについて、職員一人一人に徹底してまいります。 以上でございます。

○議長遠藤連君 保健福祉部長村木一行君。 ○保健福祉部長村木一行君(登壇)

初めに、地域医療に関し、まず、病床数の推計についてでございますが、道が行った病床数の推計は、2025年において必要とされる医療の規模として算出をしたものでございまして、病床を直ちに削減していくためのものではなく、地域医療構想の策定に向けた議論の基礎となるものとしてお示しをしたものでございます。 推計におきましては、国の地域医療構想策定ガイドラインに基づき、2013年において実際に入院していた患者数や診療行為を、医療費の請求に用いるレセプトや、DPCデータと呼ばれる疾病のグループごとにまとめた診療情報に基づいて推計し、これをもとに、高齢化や地域ごとの人口構造の変化などを踏まえて推計したものであり、各地域の医療ニーズの実態を可能な限り踏まえたものと考えているところでございます。

次に、周産期医療体制の確保についてでございますが、道では、できるだけ身近な地域で安心して出産できる体制を確保するために、北海道周産期医療体制整備計画に基づきまして、ハイリスク分娩にも対応する周産期母子医療センターを、地域の医療資源や出生数などを勘案し、市町村より広域な2次医療圏域を単位として整備しておりますが、現在、産婦人科医師の不足によりまして、小樽や遠軽などにおいて分娩を休止しており、こうしたセンターの機能回復を図る必要があると考えております。 現在、国では、平成30年度からの新たな都道府県計画の策定に向けた指針の検討が行われておりまして、道といたしましては、今後出される予定の国の指針を見据え、医育大学や医師会等で構成をいたします周産期医療検討委員会におきまして、新たな計画の策定に向けた課題の検討を行い、産婦人科医師の確保や助産師の活用の促進なども含め、周産期医療体制の確保に努めてまいります。

次に、診療科別の医療提供体制についてでございますが、道では、各地域における医療機関の診療科目について、毎年度報告される病床機能報告や医療施設調査などにより把握をいたしますとともに、具体的な疾病ごとの受療動向につきましても、全国の医療機関から出されている診療報酬等の情報に基づきまして、国から提供されたデータ等により、把握をしているところでございます。 道といたしましては、各地域に設置いたしました地域医療構想調整会議におきまして、疾病の状況も含め、こうしたデータを利用しながら検討を行うこととしており、地域の実情を踏まえた医療提供体制の構築に取り組んでまいる考えでございます。

次に、必要となる病床数の推計についてでございますが、地域医療構想は、各地域における人口の増減などの人口構造の変化や、慢性疾患の増加などの疾病構造の変化に対応し、患者の状態に即した適切な医療や介護が適切な場所で受けられる、バランスのとれた医療提供体制の構築を進めていくことを目的としております。 将来必要となる病床数の推計に当たりましては、現在、各地域において行われている医療サービスの量をもとに、地域ごとの人口構造の変化などを踏まえて算出しておりまして、これらのデータをもとに、各地域の医療ニーズに対応した医療提供体制の構築に向け、関係者で議論を行っているところでございます。

次に、介護人材の育成などに関し、介護福祉士養成施設等の入学者などについてでございますが、近年の少子化や雇用・経済動向に伴い、学生の進路選択が多様化していることなどにより、介護分野での就労を目指す若い方々が減少していることが、養成施設等において定員割れが発生している要因と考えております。 このため、道では、福祉や介護の仕事に興味を持っていただくため、中学生や高校生などを対象として、北海道介護福祉士会等の関係団体と連携をし、体験学習や講習会などの啓発イベントを行うなどの取り組みを行っておりますほか、来年度からは、国家資格である介護福祉士資格を取得するための貸付金のメニューを追加し、修学資金制度の充実を図るなど、介護職を目指す学生の増加につながる環境整備に努めてまいります。 最後に、修学資金制度についてでございますが、介護福祉士養成施設等に通学する学生のための修学資金の貸し付けを行う予定となっている道内の32介護事業所等に、貸付人員を確認いたしましたところ、来年度におきましては82人と聞いております。 また、道の修学資金は、これまでも、家庭の経済状況等を勘案して、貸し付けが必要と認められる方を対象としており、この考え方に基づき積算するとともに、国の予算配分額も踏まえて、貸付枠を100人と設定したところでございます。 道といたしましては、経済的理由によって介護分野への進学を断念することがないよう、今後の貸し付け状況を注視いたしますとともに、介護福祉士養成施設を初め、介護事業所団体等で構成する北海道介護人材確保対策推進協議会における御意見を伺い、必要に応じ、国に対し、貸付原資の拡充など、制度の充実について働きかけてまいる考えでございます。 以上でございます。

○議長遠藤連君 保健福祉部少子高齢化対策監内海敏江君。 ○保健福祉部少子高齢化対策監内海敏江君(登壇)

介護人材の育成確保に関し、介護職員の賃金についてでございますが、厚生労働省が実施した平成26年賃金構造基本統計調査によりますと、全国の常勤労働者の、賞与を除いた月額平均賃金は、産業全体で32万9600円であるのに対し、介護従事者の月額平均賃金は24万円であり、単純に比較はできませんが、8万9600円低い状況になっております。 こうした介護従事者の処遇の改善を図るため、昨年4月の介護報酬の改定におきまして、介護職員処遇改善加算を拡充し、月額1万2000円相当が上乗せされたところであり、道といたしましては、介護従事者の処遇の状況や介護報酬改定の影響等を詳細に評価、検証した上で、引き続き、介護従事者のさらなる処遇改善について検討される必要があるものと考えております。 以上でございます。

○議長遠藤連君 総合政策部交通企画監渡邊直樹君。 ○総合政策部交通企画監渡邊直樹君(登壇)

観光バス事業の安全対策などに関しまして、観光地などへの交通網の整備についてでございますが、本道観光のさらなる発展に向けては、観光客の方々が道内各地に円滑に移動できる交通環境の整備を図ることが重要であります。 こうした中、道では、観光地を効率よく周遊できる重要な交通手段であるバスについて、道央から道東、道北をめぐる広域観光周遊ルートの形成に向け、新たなツアーバスの実証実験などに取り組むこととしております。 また、遠隔地を結ぶ航空路線につきましては、新幹線開業を契機に、現在、民間事業者において、函館空港と旭川空港などとを結ぶチャーター便の運航に向けた検討がなされていると聞いているところでございます。 一方、鉄道は、住民の方々の身近な交通手段であるとともに、地域の特色を生かした観光列車を含め、観光振興の面でも大きな役割が期待できると考えております。 道といたしましては、今後とも、バス事業者、JR北海道など民間事業者の方々や自治体などと連携しながら、全道の各地域への誘客の拡大に向け、移動環境の充実を図ってまいります。 以上でございます。

○議長遠藤連君 経済部観光振興監神姿子君。 ○経済部観光振興監神姿子君(登壇)

観光バス事業の安全対策に関し、バスの安全運行などについてでありますが、国においては、貸し切りバス事業者の労働環境の改善や輸送の安全確保を図るため、長距離運行の際の交代運転手の配置を見直したほか、雇用面や安全面のコストを反映した、時間と走行距離を併用する新運賃・料金制度に移行する取り組みを進め、こうした制度の周知などを図っているところであります。 また、道では、観光貸し切りバス乗務員や管理者層を対象とした、安全管理を含めた研修会などを実施しているほか、北海道運輸局や労働局、道、関係団体で検討会を設置し、バス運転手等の確保育成に向けた実態把握や課題の整理などを進めているところであります。 道といたしましては、今後とも、国はもとより、関係団体などと連携しながら、各バス事業者に対して安全運行の徹底を図るなど、本道を訪れる観光客の皆様が安心して快適に道内を周遊できる環境づくりに努めてまいる考えであります。 以上でございます。

○議長遠藤連君 環境生活部長宮川秀明君。 ○環境生活部長宮川秀明君(登壇)

ヘイトスピーチに関する対策についてでありますが、国においては、人権侵害に当たるものとして、こうした行為を繰り返さないよう勧告するとともに、インターネット上の動画などにつきましては、サイト管理者に削除するよう要請するなどの措置を講じております。 道におきましては、人権に関する道民一人一人の意識を高めるため、法務局や人権擁護委員連合会、市町村などと連携しながら、シンポジウムの開催などを通じた啓発活動に取り組んでおり、ヘイトスピーチに関しましては、昨年、国会において議員提案がされ、継続審議となっております人種差別撤廃施策推進法案の動向も注視しながら、特定の民族や国籍などを理由とする偏見、差別の解消に向けて、啓発ポスターを積極的に活用するなど、家庭や地域、学校など、さまざまな機会を通じ、人権尊重の取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。

○議長遠藤連君 代表監査委員職務代理者竹谷千里君。 ○代表監査委員職務代理者竹谷千里君(登壇)

宮川議員の御質問にお答えいたします。 最初に、包括外部監査に関し、北海道住宅供給公社に対する監査についてでございますが、住宅供給公社におきましては、特定調停後の平成15年度決算から会計処理方法を変更した際、個別債権を算定する過程において過誤が発生した可能性があると聞いているところでございます。 その後、道の監査といたしましては、3回実施しているところでございますが、監査方法については、前年度の数値等と比べて大きな変化が生じた部分を中心に、抽出監査を実施しており、個々の債務との詳細な突合までは行わなかったことから、過誤に気づかないまま、現在に至っているところでございます。 次に、住宅供給公社の決算についてでございますが、住宅供給公社の決算における事業資産の不明残高につきましては、原因の特定には至っていないと承知しており、監査委員といたしましては、平成28年度に予定している住宅供給公社の実地監査において、会計基準にのっとって適正に処理されているかなど、詳細な監査を行ってまいります。

次に、債務の返済についてでございますが、住宅供給公社は、これまで、市町村への債務や道の長期貸付金を完済したほか、短期貸付金についても、可能な範囲で返済に努めており、道としても、債務の返済が着実に実行されるよう、指揮監督を強化していくと聞いておりますので、監査委員といたしましては、返済の状況について、今後、公社への監査等を通じて確認してまいる考えでございます。 最後に、今後の対応についてでございますけれども、住宅供給公社の事業資産の過大計上につきましては、道の監査時に詳細な突合まで行わず、結果として見過ごしてきたことについて、監査委員として重く受けとめているところでございます。 平成28年度には、住宅供給公社の監査を予定しておりますことから、監査に当たりましては、事務事業が法令や予算などに基づいて適正に執行されているかどうかということはもちろん、経済性、効率性、有効性の視点を踏まえた事業の成果についても、これまで以上に配意するなどして実施することにより、道民の皆様の信頼に応えられるよう、一層努力してまいる考えでございます。 以上でございます。

○議長遠藤連君 宮川潤君。 ○30番宮川潤君(登壇・拍手)

再質問を行います。 包括外部監査の結果については、代表監査委員、知事部局のそれぞれから答弁をいただきましたが、まずは、代表監査委員に対して再質問を行います。 監査人の責任についてただしたところ、結果として見過ごしてきたとの答弁でありました。 2004年に特定調停を行い、その後の会計処理に過誤が発生した可能性があるともされています。

しかし、その前の2002年に監査を行い、既に、そのとき、含み損や未収金も増加し、極めて厳しい状況、業者選考などの手続が適切でない、価格の市場調査を行っていないなど、今回の外部監査の指摘にもつながる厳しい指摘が5カ所もあります。その指摘が生かされなかったことが、特定調停という結果につながったのです。 実地監査に入る頻度は、その団体への道の出資割合によるそうですが、住宅供給公社のような、問題があり、しかも改善されない団体については、毎年連続して監査を行う必要があります。 今後、監査に入る頻度は、出資割合だけでなく、監査結果とその後の対応も含めて検討すべきと思いますが、いかがか、伺います。

次に、同じく包括外部監査についてですが、知事に再質問を行います。 経理ミスの自覚についてです。 建築企画監の答弁は、南幌町みどり野団地の評価額について、毎年、小幅に下落していたから、見直しを行う機会を失ったということですが、11年間で18億円、すなわち毎年1億6000万円ずつ失い続けたことを、小幅ということで済まそうとする感覚は、公金を預かる資格に欠けると言わざるを得ません。 高橋はるみ知事の任期中に起きた問題です。知事も、小幅と思っているのですか。率直な考えをお聞かせください。 また、割賦債権の差額の14億円と合わせ、32億円に上る資産を減額することについて、責任と反省をどう感じているのですか。知事に伺います。

次に、未返済の危険性についてであります。 外部監査では、道からの短期借入金の返済計画の16億6300万円に対し、1億500万円しかなく、大幅に未達、返済計画の見直しも必要として、記者会見で、返済されない危険があるとしているにもかかわらず、この件についての答弁は、返済していることばかりを強調しているのであります。 知事は、外部監査人の意見を尊重していないのではないですか。返済されない危険についての認識とあわせてお答えください。

次に、知事の責任についてです。 知事は、遺憾である、重く受けとめると言いながら、結論的には、指導監督を強化すると、従前の延長のような対応を表明しています。 外部監査人は、存在意義を含めた今後のあり方について再検討を求めています。指導監督を強化するという認識は、外部監査人の意見から大きくずれていると思うのですが、いかがですか。 特別監査を実施すべき大重大事態ですけれども、知事として、代表監査委員に求める考えはないのか、伺います。

次に、公務員倫理に関して、利害関係者との禁止行為についてです。 実は、我が党には、ある業者が複数の道職員とたびたび飲食している、泊まりがけで道職員と会食しているなどの情報が来ております。 私は、現在の倫理規則で本当に職員の倫理が守られるのか、疑問を感じています。今後、全国の都府県の状況も踏まえながら、道民から疑惑や不信を招かないような実効ある倫理条例の制定に努めるように求めておきます。

次に、地域医療に関して、医療ニーズの把握についてです。 医療ニーズをはかる基準が、患者数、レセプト点数、人口構造とのことですが、比較的容易に数値化できるものを当てはめるやり方だから、一律、機械的になるのです。 各地の医療ニーズの実態を可能な限り踏まえたものとも答弁されましたが、可能な限りというのは、弁明にすぎないと思うのであります。 そこで、知事に伺います。 多くの病院では、診療報酬の関係から、平均在院日数を短くするために懸命です。 そこで、不本意ながら退院する患者もいるのですけれども、そういう、在宅だけれども、本当は入院したい、あるいは入院が適切だという方のニーズは、医療構想策定ガイドラインではどのように反映されますか、明らかにしてください。 2次医療圏ごとの病床数の検討に当たり、人口だけでなく、面積や交通事情も検討することについてです。 私は、地域医療構想で、2次医療圏ごとの病床数を検討するに当たり、人口だけでなく、面積や交通事情も検討することが必要だと考えておりますが、国の考え方は、入院受療率に一定の率を掛けて病床数を決めるというものです。 私は、道内各地で、その地域の医療要求を聞かせてもらいました。 日高では、浦河赤十字病院には脳外科と心臓血管外科はないので、脳梗塞や心筋梗塞で倒れた場合に対応できず、苫小牧市立病院まで129キロメートル、2時間半程度、市立札幌病院までなら186キロメートル、3時間もかけて搬送することになります。夜の救急対応の場合、浦河赤十字病院に一旦搬送し、翌日、苫小牧や札幌に搬送ということもあるようです。 北海道医療計画では、脳卒中の医療連携体制として、来院後1時間以内に専門的治療を開始するとし、急性心筋梗塞については、30分以内に心臓カテーテル検査を実施すると書かれています。日高を初め、道内のほとんどの地域で不可能なのではないですか。知事の見解を伺います。 また、十勝圏域は、1万平方キロメートルを超える広大な面積で、日本で7番目に広い県である岐阜県の面積に匹敵します。 そこの調整会議で、ある委員が、都会であれば一つの医療機関で10件の在宅医療をやるのは難しくないが、十勝の人口密度が極端に少ないところで10件の訪問診療を行うことはほとんど不可能に近い、人口当たりのベッド数だけではなく、面積の要素も考慮しないと正確なことはできないと述べており、もっともな意見だと思うのですが、いかがか、知事の見解を伺います。 日高と十勝の例を挙げましたが、やはり、病床数を検討するに当たり、人口だけでなく、面積や交通事情についても検討すべきなのではありませんか。改めて伺います。 介護福祉士等修学資金の貸し付けについてです。 介護福祉士を養成するための修学資金については、今定例会の冒頭の先議でも指摘をいたしましたが、この修学資金を利用した学生数は、2009年度から、365人、459人、498人とふえていったのですが、4年目から貸出枠を絞り込んだために、185人、144人、86人と減り続け、今年度はゼロでした。 新年度は100人分を復活させるとのことですが、過去の貸出実績から見ても、また、介護職の需要から見ても、100人の枠で不十分なのは明白です。 そこで、貸し付けを希望する学生が何人いるのか、把握すべきと考えますが、いかがか、伺います。 また、その結果をもとにして、貸付原資の拡充を国に求めるべきと考えますが、いかがか、伺います。 道独自の介護職員処遇改善策についてです。 介護職員の低賃金についての答弁がありました。 介護報酬で、介護職員処遇改善加算として、月額1万2000円が上乗せされました。しかし、それが介護労働者に届いていないのです。 北海道労働組合総連合が昨年行った調査によりますと、昨年4月から1カ月の収入が上がったと回答した介護職員は18.6%だけで、変わらないというのが58.2%、下がったというのが7.2%です。さらに、仕事をやめたいといつも思うと、時々思うという回答の合計が61.0%です。 知事は、介護職員の処遇について、このままでよいとお考えですか。賃上げを実施するよう、事業者に周知と支援をすべきですけれども、そのおつもりがあるのか、伺います。 以上で、再々質問を留保し、私の再質問を終わります。(拍手)

○議長遠藤連君 知事。 ○知事高橋はるみ君(登壇)

宮川議員の再質問にお答えをいたします。

最初に、包括外部監査に関し、まず、分譲用地の評価額についてでありますが、住宅供給公社においては、南幌町みどり野団地の評価額について、公示価格が毎年少しずつ下落していたことから、平成15年度の時価評価を見直す機会を失い、これまで評価額の見直しを実施しておらず、15年度と26年度の評価額に約18億円の差が生じたところであります。 公社が、このような不適切な決算を報告していたことが明らかになったことは遺憾であり、指導監督の立場にある監理委員会が会計の不適切な処理を見過ごしていたことは、重く受けとめており、このたびの包括外部監査での指摘や意見を踏まえ、公社に対しての指導監督を強化するほか、これまでの対応について、適切に対処してまいります。

次に、監査結果への対応についてでありますが、住宅供給公社は、これまで、平成16年の特定調停で決定されたスキームに従い、新たな事業に着手せず、債権者に対して返済を続け、26年度までに約290億円を返済いたしたところであります。 このたびの包括外部監査結果において、短期貸付金の確実な返済のため、より積極的に公社経営の指導監督に努めていくべきであるとの意見があったところであり、道といたしましては、今後とも、債務の返済が着実に実行されるよう、公社運営監理委員会を通じて、全庁的な連携を図りながら、指導監督を強化してまいる考えであります。

次に、住宅供給公社への指導監督についてでありますが、このたびの包括外部監査は、昨年8月から、現地調査を含め、公社から提出された書類をもとに、資産の評価や管理、割賦債権の一覧、その他業務全般について調査をしていただき、割賦債権の不明残高などが明らかになったところであります。 道では、これまで、副知事をトップとする公社運営監理委員会を設置し、特定調停後の公社が健全な経営を維持し、債務の返済が着実に実行されるよう、全庁的な連携を図りながら、指導監督をしているところであります。 道といたしましては、監査結果における指摘や意見を踏まえ、監理委員会に、専門家も参加する部会を設置するなど、その機能強化を図り、公社の指導監督を一層徹底してまいります。

次に、地域医療に関し、まず、病床数の推計についてでありますが、このたびの地域医療構想の策定に当たって道が行った推計は、国から示されたガイドラインに基づき、レセプトデータ等を活用し、現在、各地域において提供されている医療サービスの量をもとに行ったものであり、各地域の医療ニーズの実態を可能な限り踏まえたものと考えるところであります。 本道の地域医療を取り巻く環境は大変厳しいものがあり、地域医療構想の策定においては、推計した病床数などをもとに、各地域の実情を踏まえながら、議論を進めてまいります。 次に、地域事情を踏まえた構想の検討についてでありますが、道では、2次医療圏ごとに設置した地域医療構想調整会議において、医療機関の分布や在宅医療の実施状況など、本道の広域性や交通事情を踏まえ、医療機関や市町村等の関係者の方々と、地域における連携のあり方などについて議論を深めていくこととしているところであり、引き続き、地域の実情を踏まえた構想の策定とその実現に向けて取り組んでまいる考えであります。

次に、介護福祉士等修学資金についてでありますが、道の修学資金は、家庭の貧困など経済状況等を勘案して、貸付金を必要とする若年層の人員を積算するなどして、貸付人数を設定したものであり、実行に当たっては、貸付窓口となる介護福祉士養成施設等も構成員となっている北海道介護人材確保対策推進協議会の中で、貸し付けの希望や実態を十分に把握、検証し、必要に応じて、国に対して貸付原資の拡充などについて働きかけてまいります。 最後に、介護職員の処遇改善についてでありますが、道といたしましては、年度内にも取りまとめられる、処遇改善加算の影響や給与等の処遇についての国の調査結果を踏まえながら、定期的に実施している集団指導や実地指導などを通じ、引き続き、処遇改善加算の適正な活用について、事業者への周知徹底を図ってまいる考えであります。 以上であります。

○議長遠藤連君 代表監査委員職務代理者。 ○代表監査委員職務代理者竹谷千里君(登壇)

宮川議員の再質問にお答えいたします。 包括外部監査に関し、今後の監査のあり方についてでございますが、道内における財政的援助団体、出資団体等は約3000団体あり、監査につきましては、援助等の金額や態様に応じて、おおむね2年から5年の周期で実施しているところでございます。 監査の結果、指摘等を行った団体からは、当該指摘事項等について、処理状況の報告を受けているところであり、これまでも、その処理状況を勘案して、必要に応じた監査を実施しているところでございます。 今後とも、監査の結果が効果的に生かされ、適正な団体運営に資する監査となるよう一層努めてまいります。 以上でございます。

○議長遠藤連君 宮川潤君。 ○30番宮川潤君(登壇・拍手)

まず、包括外部監査について、知事に再々質問を行います。 消えた32億円のうちの18億円 ― 南幌の土地の問題です。 再質問で、知事に、南幌の土地の評価額の下落は小幅なものではないということで、責任を問いましたところ、小幅から、少しずつに答弁を変えましたが、それほど評価が変わったとは思えないのです。 評価額は少しずつ変化していくものですけれども、それが積もり積もって11年間で18億円という大穴をあけたことを、少しずつ下落と言って済ませようとすることは、責任感の問題として、道民の新たな怒りを巻き起こすことになり、道政への信頼を損なうことになります。 南幌の問題でも、割賦債権の問題でも、知事に求められるのは、厳しい総括と反省の姿勢を道民に示すことだと思いますが、いかがか、伺います。 知事から監査委員に対して、特別監査を実施するよう求めるべきではないかと質問しましたが、明確な答弁は示されませんでした。特別監査を求めないのであれば、道民の信頼を失うことにつながり、特別監査を行うべきであります。 今後は、債務の返済が行われるよう、公社運営監理委員会を通じて指導監督するとの答弁でした。つまり、これまでとやり方は変わらないということではないですか。 2006年から、監査で、理事会は形骸化している、役職員の現状認識は不十分、自力で経営することは困難、そして、存在意義を含めた今後の公社のあり方について再検討されることを提案するなど、50項目を超える極めて厳しい指摘をされ、その上で、今回の包括外部監査となったのであります。 道の幹部職員を派遣しながら、抜本的な解決を図ってこなかった知事の責任は重いものであります。 第三者委員会を設置し、これまでの延長線上とは一線を画す厳しい監査のもとで、今後の組織のあり方を再検討すべきですが、そのお考えはないのか、伺います。

次に、地域医療についてですが、医療ニーズの把握について、入院したくてもできない人のニーズは、地域医療構想策定ガイドラインで、どのように病床数の推計に反映されるのかと伺いましたら、可能な限りとはおっしゃいましたが、明確な答弁はありませんでした。 ガイドラインでは、レセプトのデータから、医療が提供されている量を集計し、それをもって必要な医療の量と推計する仕組みになっています。 現実に提供されている医療が十分であり、必要な医療が全て供給されているというのであれば、供給されている医療の量、イコール、必要な医療の量となるでしょう。 しかし、現実は違うのです。入院したい患者がいても、医師、看護師の不足で病棟が閉鎖されている事実があるのです。 平均在院日数の関係や、他に重症な患者を入院させなくてはならないために、退院を迫られることもあるのです。 お金がないために、入院が必要でもできないとか、通院も控えている人がいます。仕事を休めなくて、病院に行けない人もいるのです。 改めて伺います。 必要な医療の量は、現実に供給されている医療の量よりも大きいのですけれども、知事は、この点についていかがお考えか、明確にお答えください。 また、ガイドラインでは、現に供給されている医療の量を必要な医療の量とする、すなわち現状追認型の考え方であり、ガイドラインで数値化できない医療要求を踏まえるべきだと思いますが、いかがか、伺います。 以上、再々質問といたします。(拍手)

○議長遠藤連君 知事。 ○知事高橋はるみ君(登壇)

宮川議員の再々質問にお答えをいたします。 最初に、分譲用地の評価額についてでありますが、住宅供給公社においては、南幌町みどり野団地の評価額について、平成15年度の時価評価を見直す機会を失い、15年度と26年度の評価額に約18億円の差が生じたところであり、私といたしましても重く受けとめているところであります。 次に、住宅供給公社への指導監督についてでありますが、このたびの包括外部監査は、昨年8月から、現地調査を含め、公社から提出された書類をもとに、資産の評価や管理、割賦債権の一覧、その他業務全般について調査をしていただき、割賦債権の不明残高などが明らかになったところであります。 道といたしましては、監査報告における指摘や意見を踏まえ、公社運営監理委員会に、専門家も参加する部会を設置するなど、その機能強化を図り、公社の指導監督を一層徹底してまいる考えであります。 最後に、医療ニーズの把握などについてでありますが、地域医療構想の検討に当たり道が行った病床数の推計は、各地域の医療ニーズの実態を可能な限り踏まえたものと考えているところであり、今後とも、医療機関や市町村等の幅広い関係者の方々と議論を深め、医療と介護の連携といった視点も含め、本道の実情を踏まえ、道民の皆様が安心できる構想の策定とその実現に向けて取り組んでまいる考えであります。 以上であります。

○議長遠藤連君 宮川潤君の質疑は、同一議題について既に3回に及びましたが、会議規則第57条ただし書きの規定により、この際、特に発言を許します。

宮川潤君。 ○30番宮川潤君(登壇・拍手)

地域医療構想について、ガイドラインの計算方法では、必要な医療の量は算出できないのだということを述べましたけれども、その点について、直接の答弁はありませんでした。 しかし、必要な医療の量について、きちんと算出するようにということは求めておきたいと思います。 住宅供給公社の問題ですが、幹部職員を派遣してきたにもかかわらず、指導監督が全く不十分だった知事の責任と、この問題が重大であるとして反省の姿勢を求めましたけれども、答弁は道民の期待に応えるものではないと改めて指摘をしておきたいと思います。 公社の問題は、2004年の特定調停前から指摘をされながら、抜本的解決を避けてきたものであります。どのような経過で、長期事業未収金の不明残高の存在及び評価額の過剰算定が判明しなかったのか、粉飾は本当になかったのか、知事は証明しなくてはなりません。 知事は、公社運営監理委員会に、専門家を迎えた部会を設置して対応するとのことですけれども、これでは不十分であります。 監査委員には特別監査を求め、知事部局においては第三者を交えた調査委員会を立ち上げ、徹底的にうみを出すことを強く求めるものであります。 高橋知事が2003年に就任後、2006年の包括外部監査で、住宅供給公社の存在意義にまで言及をされていたという、知事在職中の重大問題であります。 この問題について、2003年、我が党の代表質問に、知事はこう答えていました。指導監督をしてきた道の対応も十分ではなかったと受けとめており、道の責任のあり方についても検討しなければならないものと考えていると、知事はその当時からこういう御答弁をしてきたにもかかわらず、結局、特定調停に至ったということであります。 特定調停前からの関係性も含めて、徹底的に調査し、どこに問題があったのか、改めて道民に説明しなくてはならないということを厳しく指摘しまして、私の発言を終わります。(拍手)   39宮川議員一般質問