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道議会での取り組み


2007年決算特別委員会

【真下紀子道議、監査委員指摘事項についてただす】 07.11.13

2007年11月13日 決算特別委員会第1分科会 質疑概要(1)

質問者 日本共産党 真下紀子 議員

  1. 監査委員所管の問題
  2. 総務部所管の問題

1 監査委員所管の問題

定期監査における指摘事項について

○真下紀子委員

 定期監査における指摘事項について数点伺ってまいります。
 初めに、定期監査の結果を見ますと、予算の執行、職員手当の支給や契約関係などで毎年同様の指摘等が繰り返されている事例がありますが、原因はどこにあるとお考えなのか、まず伺います。

○篠原定期監査室長

 指摘事項等の原因でありますが、予算の執行に当たりまして、事務担当者に財務規則などの関係諸規程に基づいた事務処理を行うことについての知識や理解が不足していたこと、また、組織のチェック体制が十分機能しなかったことなどが原因であると考えてございます。

○真下紀子委員

 定期監査における指摘事項等の件数を見ますと、年々ふえてきているわけです。特に、予算の執行に関する支出科目の誤りや、年度開始前に入札や契約を行っているもの、規定に反して入札保証金を免除しているもの、委託業務において割高な契約となっているものなど、毎年繰り返し指摘事項となっているものが見られますけれども、このような実態について監査委員としてどうお考えか、伺います。

○金野監査委員事務局長

 監査委員といたしましては、定期監査における指導の件数が、平成16年度は327件、平成17年度は443件、平成18年度は484件となっていること、また、同様な誤りが繰り返されていることにつきましては、大変残念に思っておるところでございます。
 指摘を受けました部局におきましては、速やかに是正、改善することはもとより、その他の部局におきましても、その内容を十分に認識し、同種の誤りが生じないよう、適正な予算の執行に努めていただきたいというふうに考えておるところでございます。

○真下紀子委員

 2年間で指摘事項が実に150件以上ふえている、こういう事態なわけです。
 道財政が厳しい状況にあって、不経済な支出が多数指摘されていることについて監査委員としてどうお考えなのか、伺います。

○金野監査委員事務局長

 御指摘の不経済な支出についてでございますが、監査委員といたしましては、予算の執行に当たりましては、道財政が非常に厳しい現状を十分認識し、職員一人一人が常にコスト意識を持ちまして、経済的、効率的な執行に努めるとともに、同様な指摘を繰り返し受けることのないよう、厳正かつ適正な執行に努める必要があると考えております。

○真下紀子委員

 監査委員の指摘にもかかわらず、こういうことが繰り返され、さらに件数もふえているということは、本当に異常な事態ではないかというふうに思うわけです。

捜査用報償費について

○真下紀子委員

 中でも、道警の捜査用報償費について、今回、指摘事項がありました。道警の監査結果における指摘事項の中に、捜査用報償費の執行に際しての領収書の取り扱いに不適切な事案がありましたけれども、監査委員としてどのような監査を行ったのか、伺います。

○伊崎監査第一課長

 監査の実施方法についてでありますが、捜査用報償費に対します監査につきましては、支払い伝票、支払い精算書や領収証書などのすべての支払い証拠書類を審査する方法で行っております。
 その結果、領収証書の取り扱いに不適切なものがありましたことから、捜査に関し協力を得た経緯や、その内容などにつきまして、担当次長及び捜査員から事情聴取を行うとともに、捜査関係書類などを確認したところであります。

○真下紀子委員

 それでは、捜査協力者に対して間違いなく現金が支払われているのかどうか、この確認をどうされたのか、また、捜査協力者に対する関係人調査を監査のときに行っているのかどうかを伺います。

○伊崎監査第一課長

 捜査協力者への支払いについてでありますが、今回の捜査用報償費の執行に関しましては、支払い証拠書類に基づきまして、担当次長及び直接捜査に携わった捜査員からの事情聴取を行い、さらに、交付の事実を確認するため、捜査関係書類を確認した結果、捜査協力者に現金を交付した事実について心証を得ることができましたことから、関係人調査は行わなかったものであります。

○真下紀子委員

 監査委員は、直接、捜査協力者に対して関係人調査を行えない状況の中で御判断をされているということでは、道警の裏金問題のときの大きな壁であったこととあわせますと、大変な御苦労の中で監査をされているのだとは思います。
 しかし、道警に関しては、捜査用報償費で不祥事があったばかりで、今回、再びこのような指摘事項があったことについては、監査委員としてどう受けとめられているのか、伺います。

○金野監査委員事務局長

 捜査用報償費の指摘事項でございますが、今回の事案につきましては、捜査用報償費取扱要領に定める取扱方法が捜査用報償費を執行する捜査員に十分理解されていなかったことが原因と考えられます。
 いずれにいたしましても、捜査用報償費の執行に当たりましては、道警察において、さらに指導の徹底を図り、一層厳格な事務手続に努めなければならないものと考えております。

○真下紀子委員

 公安委員会にも私は質問させていただきました。今後、手続をしっかりやるということで答弁をいただいていますけれども、最後に、こういった指摘事項が増加をし、繰り返されている事態に対して、一言申し上げたいと思います。
 きょう付の朝日新聞の社説の中で、国の方ですけれども、税のむだ遣いに対して、「検査院は侮られるな」、こういった社説が出ております。
 これは、言葉を変えて、監査委員に対するエールでもあるかなというふうに私は思うわけです。国の方は、再度の是正を求めたにもかかわらず、無視だけでなく、検査を妨害するところまで出てきている、こういう事態が指摘された上でこういったことがあるわけですけれども、「こうした役所の対応を見ると、会計検査院は侮られているのではないかと心配になる。」、こういった声が国の問題で出ています。
 北海道は監査委員ですので、そういうことがないように、くれぐれもこれからも厳正な監査を行っていただきますように申し上げまして、質問を終わります。

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[日本共産党道議団編集]


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