1. | 特別養護老人ホームの新増設をすすめるとともに、必要な介護サービスが受けられるよう利用料の負担軽減策をとること。 |
| (1) | 特養ホームの待機者は20,729人と平成14年度の調査より5,460人ふえており、少なくとも在宅を中心に緊急に入所を希望している待機者約7千人分の建設をめざし、新増床をすすめること。 |
| (2) | 介護施設の居住費・食費が原則全額利用者負担になり、施設利用者の大幅負担増、退所、利用の抑制が起きている。早急に実態調査を行い影響を把握し、低所得者向けの負担軽減策をとること。 |
2. | 少子化対策の抜本的な充実をはかること。 |
| (1) | 母親の子育てをサポートし、ひとりぼっちの母親がいっしょに子育てをできる、子育てサークル、女性団体、NPO法人などの活動を支援すること。子育て相談体制のネットワーク化をはかること。 |
| (2) | 育児休業取得の促進、子育てと仕事の両立支援、再就職支援をはかり、企業のとりくみがすすむよう働きかけること。 |
| (3) | 保育所の待機児童解消、定員超過の解消のために保育所の新設を急ぐこと。特に待機児童の多い都市部について道として特別の手だてをとること。 |
3. | 小児科医、産婦人科医及び過疎地における医師確保に全力をつくし、安心できる医療体制を築くこと。 |
| (1) | 道立紋別病院、留萌市立病院など地域の中核医療機関で産婦人科、循環器内科などの医 師引き上げが起こっているが、地域全体への影響が大きく特別対策をとること。 無医自治体になる危険のある島牧村について、特別の支援をすること。 |
| (2) | 小児医療の充実と、小児救急医療体制の整備拡充をすすめること。とりわけ深刻な小児科医、産婦人科医の確保について最大限努力すること。 |
4. | 小学校1、2年生に実施されている35人学級を、3年生に進級しても継続すること。年次計画を策定し、さらに30人学級をめざすなど、少人数学級を拡大すること。 |
5. | 学校内と通学における子どもたちの安全の確保をはかること。 |
| (1) | 学校での子どもたちの安全を守る職員の配置を促進すること。 |
| (2) | 地域ぐるみでの見守りなど安全を守る活動を支援すること。 |
| (3) | 学童保育の役割を積極的に評価するとともに、放課後の子どもの居場所と活動の場を小学校単位で作り、集団で下校できるような体制をつくること。 |
6. | 私学は高校の2割、幼稚園の8割を占めており、公教育の重要な一環を担っている。道単独上乗せ助成を削減・廃止する計画は中止すること。
ゆきとどいた教育を求める60万署名に託された道民の願いにこたえて、新年度の私学予算の単価と総額を増額すること。 |
7. | 中小企業・業者に対する金融対策の充実をはかり、創業や事業拡大への支援をはかること。 |
| (1) | 中小企業振興資金の無担保無保証人融資の思い切った拡充をはかること。 |
| (2) | 保証料率の引き下げを北海道信用保証協会に強く求めること。当面制度融資について引き下げの拡大を行うこと。また、道の保証料補給を拡大すること。 |
| (3) | 信用保証協会の保証を貸付額の8割程度に抑える「部分保証」導入は行わないよう国に求めること。 |
8. | 大型店の実効ある規制を行い、地元商店や商店街との共存をはかること。 |
| (1) | 丸井今井や大型スーパーの閉店による空き店舗対策をはかるとともに、国にも大型空き店舗対策の拡充を求めること。 |
| (2) | 大型店の出店にあたっては、商店街など地域の商業環境、住民の生活環境、まちづくりなど地域環境に対する影響評価を義務づけ、住民と自治体の合意を得て立地するしくみをつくること。また、一定規模以上で複数の市町村に商圏がまたがるものについては広域的な調整を行う条例を制定すること。 |
9. | 道産材の利用を促進すること。 |
| (1) | 道産材の利用率を早急に50%に引き上げる目標と行動計画を策定すること。道産材の公共の建物や土木事業への積極的な活用などをはかること。 |
| (2) | 間伐材など木質バイオマス利用を促進し、木質ペレットなど燃料としての利用に支援を行うこと。 |
10. | 季節労働者対策を抜本的に強化すること。 |
| (1) | 国の季節労働者冬期援護制度の存続を求めること。 |
| (2) | 市町村が行う季節労働者の就労対策事業に道として補助を行うとともに、国の補助を求めること。 |
11. | 青年の雇用を確保し、労働条件を守ること。 |
| (1) | 管内ごとに就職率のばらつきがあるので、地域の条件や特性も生かした対策を急ぐこと。 |
| (2) | 学卒未就職者を対象にした職業能力開発事業を拡充し、希望者が「生活手当」つきで必要な訓練を受けられるようにすること。 |
| (3) | 中小企業が学卒未就職者や離職を余儀なくされた人を雇用した場合、鳥取県などでは一人につき30万円を助成しており、こうした助成制度をつくること。 |
12. | マンションやホテルなどの耐震偽造問題への対策をとること |
| (1) | マンション住民などの不安にこたえるため、相談などきめこまやかな対応をはかること。
希望するマンション自治会に対し長野県のように構造再計算を道として行うこと。 |
| (2) | 自治体の審査でも発見できなかった事例があることをふまえ、道としても確認審査のあり方を検討し、構造計算の専門家を配置するなど改善をはかること。 |
| (3) | 建築基準法改正(1998年)意向に建てられたすべての建築物の調査を行うこと。少なくとも早急に抜き取り調査を行うこと。 |
13. | 必要性・優先性の低い大型公共事業は見直し、生活密着型の公共事業への転換をはかること |
| (1) | 生活に密着し、地元企業に仕事がまわり、雇用拡大効果の大きい公共事業を優先すること。 |
| * | 道営住宅の建設、特養ホームの建設、学校の耐震改修、橋梁などの耐震改修などの公共事業をふやすこと。 |
| * | 豪雪に対する除排雪対策、坂道ロードヒーティングなど冬期の交通安全対策に十分な予算措置をすること。 |
| * | 高齢者や障害者のための住宅改造助成制度を創設すること。 |
| (2) | 必要性が薄く、自然環境破壊が懸念され、地元や自然保護団体などから批判の強い高速道路計画を見直すこと。特に、根室市や忠類村、富良野市、余市町などの高規格道路は、道路計画の抜本的見直しを行うこと。 |
| (3) | 道道苫小牧上厚真線の道路整備を中止すること。道道美唄浦臼線美浦大橋と道道紋別・丸瀬布線金八トンネルは中止を含め再検討すること。 |
| (4) | 治水及び水道などの利水計画も明確でなく、サクラマス、ヤマメなどに影響が大きいサンルダム計画の中止を国に求めること。
苫東工業用水への取水が中止されダム建設の必要性がなくなり、絶滅危惧種のクマタカ、オオタカなどの営巣が確認されている平取ダムについて、再検討を国に求めること。 |
14. | 新たな行財政改革の取り組み(案)は抜本的に見直すこと。 |
| (1) | 鳥取県知事のように行革方針策定は総務省の押しつけを排し、自主的に判断すること。 |
| (2) | 職員給与の10%引き下げと職員の30%(10年間)削減計画は見直すこと。 |
| (3) | 「コンパクト道庁」の名による道民サービス切り捨てや道が本来果たすべき役割まで民間化をおこなわないこと |
| (4) | 法人事業税の超過課税など負担能力のあるところに課税して税収の確保をはかるとともに、企業誘致助成金の大企業優遇をあらためること。 |
| (5) | 入札改革を徹底すること。 |
15. | 不正を根絶し、住民本位の清潔・公正な道政を |
| (1) | 道警捜査用報償費不正・流用疑惑について、道民の不信は払拭されていない。知事は4費目以外も含め道警裏金問題の真相解明に責任をもってあたること。
新年度の捜査用報償費の増額にはきびしい査定でのぞむこと。 |
| (2) | 元石狩支庁長の起訴、元道議の口利きによる不祥事をきびしく受け止め、職員倫理確立及び再就職要綱の見直しについて、実効ある対策を早急に講ずること。 |
16. | 市町村合併の押しつけにやめ、長野県や福島県のように合併を選択せず自立をめざす自治体にも具体的な支援を行うこと。合併推進構想策定にあたっては、自立や広域連合を選択する市町村の意向を十分ふまえたものとし、「強制」にならぬよう配慮すること。 |