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２００７年１１月１２日 決算特別委員会第１分科会 質疑概要（２）
質問者 日本共産党 真下紀子 議員
２ 知事政策部所管の問題について
(1) 知事の政治資金について
○真下紀子委員
私は、知事の政治資金について数点伺ってまいります。
私ども日本共産党道議団の花岡議員が、３定の予算特別委員会で、高橋知事が、北電の全役員から、ほぼ同じ日に役職に応じた金額の献金を受けていたことについて、形を変えた企業献金ではないかということで追及をいたしました。
高橋はるみ知事は、個人の立場で私の政治活動に賛同していただいたための献金だということを繰り返し繰り返し繰り返しお答えになり、北電役員全員からの献金だということをお認めにはなりませんでした。
それで、これが事実なのかどうか、それとも、認めたくないからだけだったのかということで、それを明らかにしてまいりたいと思います。
平成16年、平成17年にも北電役員からの献金があったと思いますけれども、これはいかがだったでしょうか。
○田邊知事政策部参事
知事の政治資金に関してでございますが、政治資金規正法に基づく収支報告書などによりますと、平成16年、17年において北電役員から寄附がされております。
○真下紀子委員
重要な御答弁だと思います。北電の役員から２年連続して献金があったということです。
それで、南山会長、近藤社長、また、３人の副社長がそれぞれどれだけ献金をしているのか、あわせて、常務取締役が７人いましたけれども、幾ら献金をしているのか、お答えください。
○田邊知事政策部参事
寄附に関連してでございますが、収支報告書などによりますと、会長は10万円、社長は５万円、副社長は３万円、常務取締役はそれぞれ２万円の寄附をしております。
○真下紀子委員
確認をしたいのですけれども、この中で、例えば、常務の方で社長や会長よりも多く払っているとか、そういうふうに役付に反して金額が変わっているということはありませんね。
○田邊知事政策部参事
ございません。
○真下紀子委員
それぞれ同一日に献金をしていると思いますけれども、これは間違いないですか。
○田邊知事政策部参事
寄附の時期に関してでございますが、収支報告書などによりますと、平成17年においては同一日となっておりますが、平成16年では、お一人が違う日に寄附をしております。
| 北電役職者の知事後援会への献金状況 |
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| 2007年11月12日 日本共産党道議会議員団 （単位・円） |
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※資料は、2005年と2004年の「政治資金収支報告書」の政治資金管理団体「萌晴会」への個人献金一覧から作成
※役職員の状況は、2004年6月29日現在のもの |
| 役職名 | 氏名 | 2004年分 | 2005年分 |
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| 取締役会長 | 南山 英雄 | 100,000 | 7月21日 | 100,000 | 6月7日 |
| 社長 | 近藤 龍夫 | 50,000 | 〃 | 50,000 | 〃 |
| 副社長 | 森岡 輝男 | 30,000 | 〃 | 30,000 | 〃 |
| 〃 | 松藤 哲夫 | 30,000 | 〃 | 30,000 | 〃 |
| 〃 | 佐野 研 | 30,000 | 〃 | 30,000 | 〃 |
| 常務取締役 | 大和田 勲 | 20,000 | 〃 | 20,000 | 〃 |
| 〃 | 菅 伸之 | 20,000 | 7月9日 | 20,000 | 〃 |
| 〃 | 濱田 賢一 | 20,000 | 7月21日 | 20,000 | 〃 |
| 〃 | 熊谷 直孝 | 20,000 | 〃 | 20,000 | 〃 |
| 〃 | 矢野 義尚 | 20,000 | 〃 | 20,000 | 〃 |
| 〃 | 得能 毅 | 20,000 | 〃 | 20,000 | 〃 |
| 〃 | 吉川 照一 | 20,000 | 〃 | 20,000 | 〃 |
| 取締役 | 西村 求 | 10,000 | 〃 | 10,000 | 〃 |
| 〃 | 市村三樹男 | 10,000 | 〃 | 10,000 | 〃 |
| 〃 | 矢島 泰司 | 10,000 | 8月4日 | 10,000 | 〃 |
| 〃 | 大内 全 | 10,000 | 7月29日 | 10,000 | 〃 |
| 常任監査役 | 伊藤 三雄 | 20,000 | 7月21日 | 20,000 | 〃 |
| 合計 | 440,000 | | 440,000 | |
○真下紀子委員
逆に言えば、16年は、１人、違う日に寄附をしていたのですけれども、17年は同じ日になったということですね。
私ども日本共産党道議団の調査によれば、一企業の全役員が献金しているという例は北電以外にはないと思いますけれども、いかがでしょうか。
○越前知事室次長
個人からの寄附に関連しての御質問でございますけれども、収支報告書には、寄附をした方の企業名が記載されておりませんことから、お尋ねのような事案があるかどうかにつきましては承知をいたしてございません。
○真下紀子委員
知事の個人献金のほとんどは、会社役員や団体役員で占められておりますけれども、10人以上の役員がいるような同一企業の役員全員が連続して献金をしている事例はございません。
そこで、北電の役員で、役員になる前から個人献金をしていた方はいらっしゃいましたか。
○越前知事室次長
個人からの寄附に関連してでございますが、平成16年から18年にわたる収支報告書などによりますと、お尋ねにあったようなことはございませんでした。
○真下紀子委員
全員が、役員になる前は個人献金をしていないのです。役員になったら、役付に応じて、ほとんど同じ日に献金をしているということでいえば、これは非常に組織的な色合いが濃いということを指摘せざるを得ません。
そこで、高橋はるみ知事は、国の元通産官僚で、知事になる前には北海道経済産業局長を２年間務めています。北電に対して経済産業局長は大きな指導権限を持っていると思いますけれども、どのような権限でしょうか。
○田邊知事政策部参事
北電に対する経済産業局長の権限についてでございますが、経済産業局長においては、電気事業法に基づき、発電、変電等のために設置する機械、器具などの設置場所、出力、電圧などに関する変更の届け出を受理すること、事故により電気の供給に支障が生じ、事業者が適切な措置を速やかに講じない場合などに業務方法の改善を命ずること、さらには、毎年の業務及び経理の監査を行うことなどの権限があるものと承知しております。
○真下紀子委員
大変強い権限があるわけです。そして、今は、泊原発の事故が相次いでいますけれども、この安全管理にも大きく関与し、発電許認可権限を持つ行政――道庁のトップであるわけです。
それで、北電の社長や会長の経験者が北海道経済界のトップを占めていると思いますけれども、道経連の今の会長の南山さんはいかがですか。
○田邊知事政策部参事
道経連の会長に関してでございますが、道経連の会長は、北海道電力の前取締役社長であったと承知しております。
○真下紀子委員
知事の後援会の幹部にも北電の元役職者がいると思いますけれども、だれがどんな役職を務めているのか、お示しください。
○高原知事政策部長
知事の後援会に関連してでございますけれども、知事の後援会においては、北海道電力の前取締役会長が顧問に就任しているものと聞いております。
○真下紀子委員
北電の役員をしていた方たちが北海道の経済界のトップにおられて、そしてあわせて、知事の後援会の役員を務められているということです。
私たちの調査では、知事の政治資金管理団体である萌春会は、何と３年連続で、北電のすべての役員から、役職員に応じた横並びの献金を受けていることが判明いたしました。これはどう見ても、企業の意思で献金を押しつけたとしか思えないような異常な事態だと思います。政治資金規正法第22条の７項に反するとは思わないのかどうか、見解を伺います。
○高原知事政策部長
知事の資金管理団体への寄附に関連してでございますが、お尋ねの件につきましては、法的な見解についてのことでございまして、私はお答えする立場にはございません。御理解いただきたいと思います。
○真下紀子委員
私は、あすの質問で、北電の安全管理等について質問する予定になっておりますけれども、この政治資金との関係でいきますと、その安全管理の対象となっている北電の役員全員から知事が政治献金を３年連続して受けていたということになりますので、その公平性についても疑念があるわけですし、法律に違反するという疑念も非常に強く持たれている状態だと思います。
これは、部長が今お答えできないということでしたので、知事に直接お伺いをしたいと思います。知事総括質疑に上げていただきますように、お取り計らいをお願いいたします。
※人名・地名等、コンピュータの機種によって表示できない旧字、異字等は通用字体に改めているものがあります。
［日本共産党道議団編集］
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