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日本環境安全事業/トラブル公表基準示す 10.02.16

日本環境安全事業トラブル公表基準示す

PCB(ポリ塩化ビフェニール)の廃棄処理を監視し円滑に進める北海道PCB廃棄物処理事業監視円卓会議がこのほど室蘭市で開かれ(2月16日)、日本環境安全事業(JESCO)北海道事業所側から初めてトラブルの公表基準が示されました。

道PCB円卓会議

原因究明、安全対策に課題

新基準は例えば、受け皿に1キログラム当たり0.5ミリグラムを超えるPCBが面積0.25平方メートル以上漏れれば、公表に該当するというものです。

PCBはトランス、コンデンサーなど電気機器の絶縁油などに多用され、有毒性を持つことから、現在は製造・輸入が原則的に禁止されています。室蘭市など全国五つの施設で処理が行われています。

これまでは漏えい量や濃度の基準がなく、最終的な判断は、JESCO側に委ねられており、基準のあいまいさや安全性の確保の問題点が指摘されていました。

日本共産党が昨年11月に行った室蘭市にあるPCB処理施設への現地調査と日本環境安全事業に対する聞き取りでも、公表された事故・トラブルは8件に留まっており、多くの事故が公表されていません。共産党は再三にわたって「すべての事故の公表と対策」を求めていました。

今回の公表基準の設置は、全国のPCB処理施設で初めてです。

この間、室蘭市議会でも繰り返し安全対策を求めてきた日本共産党の田村農夫成(のぶなり)市議は、「一歩前進はしましたが、事故の原因を取り除かなければ、いつ大事故が起きるともかぎりません。引き続き市民のみなさんと力を合わせて頑張ります」と話しています。

(10年02月26日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)