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道議会での取り組み


2007年決算特別委員会

【真下紀子道議、小児総合保健センター事業、子ども総合医療・療育センターについてただす】 07.12.11

2007年12月11日 決算特別委員会 質疑概要

質問者 日本共産党 真下紀子 議員

保健福祉部所管の問題

小児総合保健センター事業について

○真下紀子委員

 小児総合保健センター事業について順次伺ってまいります。
 初めに、小児総合保健センターの19会計年度の歳入歳出決算におきまして、予算額が13億4090万円に対し、支出総額が11億4617万円となっておりまして、1億9473万円の不用額が生じています。その主な理由について伺います。

○石本障害者保健福祉課参事兼道立病院管理局参事

 不用額についてでございますが、不用額の主な内訳につきましては、一般管理費のうち、人件費が6582万円、センター事業費のうち、医薬材料費などの需用費と医療機器や寝具などに係る使用料及び賃借料、合わせて5762万円となっておりまして、その主な理由といたしましては、退職手当額や患者数が当初の見込みを下回ったことによるものでございます。

○真下紀子委員

 不用額の大きな理由として、人件費の執行残があったとの説明がありましたけれども、特に、看護師1人当たりの年間時間外勤務時間の平均が、平成18年度では40.4時間ということでした。ところが、平成16年度と比べてみますと、平成16年度は99.2時間ですから、半分以下に激減しているという状況なのです。
 そこで伺っておきますけれども、これから新しく病院を開設していく準備が不可欠な時期に、このように時間外勤務が縮減される状況であったのかどうか、この点について伺います。

○石本障害者保健福祉課参事兼道立病院管理局参事

 時間外勤務の状況についてでございますが、小児総合保健センターでは、道の時間外勤務の縮減等に向けての指針などに基づきまして、各種会議、職場研修の開催や、看護業務における申し送り、引き継ぎを時間内で行うなどの取り組みによりまして、看護師1人当たりの年間時間外勤務は、平成16年度では99.2時間であったものが、平成17年度には49.7時間、平成18年度には40.4時間と、その成果があらわれてきたものと考えております。
 なお、平成19年度につきましては、5カ月間の実績であり、一概に比較することはできませんが、8月までの1人当たりの月平均時間外勤務につきましては5.2時間と、平成18年度に比べ1.8時間の増となっておりまして、コドモックルへの移行準備業務の影響もあるものと考えております。

○真下紀子委員

 この点については、病院が新しくなって移行していく場合の準備が大変だということは、私も旭川医大の例も伺っておりますので、ちょっと実態とは違うのではないかと。また、残業申請についても、なかなか申請しづらい状況があるというふうに現場からも伺っているものですから、知事の政治姿勢とあわせて直接伺いたいと思います。総括質疑に上げていただきますように、お取り計らいをお願いいたします。

子ども総合医療・療育センターについて

○真下紀子委員

 次に、子ども総合医療・療育センターについてです。
 重篤な疾病や重度の障害を抱える子供の看護について、その特殊性をどのように認識しているのか、初めに伺います。

○石本障害者保健福祉課参事兼道立病院管理局参事

 重篤な疾病を持つ子供の看護についてでございますが、コドモックルにおいては、重篤な疾病や重度の障害を抱える子供に対しまして、高度・専門的な医療や療育を提供しているところでございます。
 体重が1000グラム未満と極めて少ない新生児や、先天性の重い疾病を有する子供などは、感染への抵抗力が極めて低いこともございまして、このようなお子さんの看護に当たっては、高い看護技術とともに、常に細心の注意を持って、感染防止や事故防止など、安全管理に万全を期すことが必要であると考えております。
 また、疾病や障害を抱えることによる苦痛や治療に対する恐怖心が大きなストレスを生むこともあることから、こうした子供さんたちへの精神的ケアが非常に大切でございまして、特に、言葉で表現することが難しい子供たちに対しましては、わずかな表情やしぐさのサインを的確に受けとめ、きめ細やかな対応が求められているところでございます。
 さらには、子供個々の成長・発達段階に応じた適切な対応や、家族の状況など、さまざまな点に十分配慮し、看護を行うことが重要と考えております。

○真下紀子委員

 高度で専門性の高い医療や看護の提供が本当に必要だというふうに思うわけです。そういった中で、コドモックルの開設に当たっては、新規採用の看護師が多く採用されたというふうに承知をしておりますが、重篤な疾病を持つ子供たちへの対応を看護師一人一人が適切に行うためには、新人に対するオリエンテーションがしっかりできる準備が整っていなければならないと考えるわけです。そういった準備をしながらであれば、先ほど言った残業のように、余りにも少ないのではないかということも私は気にしているわけです。
 しかし、私のところには、このオリエンテーションが不十分だったという声が届いております。
 そこで伺いますけれども、コドモックルへの移行に当たって、看護業務マニュアル等の整備など、オリエンテーションに必要な準備ができていたのかどうか、この点について伺います。

○石本障害者保健福祉課参事兼道立病院管理局参事

 新規採用の看護師に対するオリエンテーションについてでございますが、コドモックルでは、採用時に施設や業務概要についての全体オリエンテーションを実施したほか、各病棟ごとに新規採用者のオリエンテーションを実施したところでございます。
 この各病棟単位でのオリエンテーションでは、業務マニュアルに基づきまして、コドモックルの各病棟などで必要な看護、検査、医療の機器の取り扱いなど、看護師個々の職務経験に応じた指導等を行ってきたところでございます。

○真下紀子委員

 職務経験があっても、障害を持った子供たちの高度な医療を担う看護の現場では、これになかなか対応できないのです。外科や内科の大人の病棟で大変すばらしいベテランの看護師さんであっても、こういった病棟に来たり、その看護に当たりますと、非常に戸惑いを感じる、そういった専門分野です。そういった中で、オリエンテーションが十分だったとは考えがたいという課題はあると思います。
 この9月に開設したコドモックルですけれども、施設設備が新しくなったばかりではなくて、病棟には新規採用の看護師さんが配置されていますけれども、そういった新しい職員体制のもとでの運営で、医療現場における安全管理を徹底するということは非常に重要なことであり、欠かせない問題です。
 特に慎重な扱いが求められている感染性廃棄物について、どのように取り扱われていたのか、具体的にちょっと伺います。

○石本障害者保健福祉課参事兼道立病院管理局参事

 感染性廃棄物の取り扱いについてでございますが、コドモックルにおきましては、重い疾病を抱えるお子さんをお預かりしていることもございまして、施設の衛生管理に細心の注意を払い、利用者の安全確保を図ることは極めて重要であると考えております。
 感染性廃棄物の取り扱いにつきましては、センター共通の医療廃棄物仕分けマニュアルにおいて取り扱いを定め、職場研修などにおいて職員に対し周知しているところでございます。
 今後におきましても、引き続き、その適正な取り扱いについて徹底してまいりたいと存じます。

○真下紀子委員

 適切に行うのは重要なのですけれども、施設も動線も変わっていく中では、勘違いですとか誤解があったりして、取り扱いが十分でないこともありますので、この点については管理に気をつけるよう配慮していただきたいというふうに思います。
 次に、職員が安心して仕事に従事していくためには、職場において職員の悩みなどの相談を受ける体制が欠かせないと思います。適切に対応できる体制整備のために、看護部においてどのような体制をとっているのか、伺いたいと思います。

○石本障害者保健福祉課参事兼道立病院管理局参事

 職員の相談体制についてでございますが、コドモックルにおきましては、職員の悩みなどにつきましては、企画総務課に相談窓口を設けて対応しておりまして、安全衛生・福利厚生委員会などを通じて職員に周知していますほか、看護師の業務に関することや職場内コミュニケーションなどについての相談については看護師長が対応しており、看護師長レベルで対応できない相談につきましては、副看護部長及び看護部長が直接対応する体制をとっているところでございます。

○真下紀子委員

 業務についても、さまざまな相談に対しても、看護部や看護師長、それから副看護部長などの管理体制があるのだと思うのですけれども、相談をきちっとやっているということなのに、定数を充足していない。先ほどの木村委員への答弁にあったように、202人の定数に対して180人ということで、欠員状態が続いていて、コドモックルに移行してからは欠員状態がひどくなっていますよね。どうしてそういうことになるのでしょうか。私は納得がいかないわけです。
 本来、子供の健やかな成長を支え、また、保護者や家族の方々が大切なお子さんの治療や療育を安心して任せられる施設として、多くの道民から期待が寄せられていると思うわけですけれども、そこにこたえ切れないのじゃないかと思います。
 しかしながら、そういった役割や機能を果たしていくために、高度で専門的な知識と経験を持った看護師を初めとする医療スタッフの確保と成長をサポートするということが非常に重要ではないかと思います。
 今後とも、道としても、看護師等のスタッフの一層の資質の向上に向けた取り組みが必要と考えます。現在どのような取り組みが行われて、今後どのようにしようと考えているのか、伺います。

○高橋道立病院管理局長

 看護師などの資質の向上についてでございますが、看護師に対する教育研修につきましては、看護部内で教育委員会を設置し、年次研修計画に基づき、基本研修、必須研修、特別研修といった所内研修会を開催しております。
 さらには、厚生労働省や看護協会などが主催いたします所外研修への参加など、常に時代に応じた知識、技術の向上に努めているところでございます。
 また、新人看護師に対しましては、到達目標を定めた新人教育計画を本人と協議の上で策定いたしまして、これに基づいた教育研修、指導を行っているところでございます。
 さらに、医師など他の医療技術者につきましても、院内研修を初め、学会などへの参加により、専門的な知識や技術の習得とともに、自己研さんの機会の確保が図られますよう配慮してきているところでございます。
 今後とも、こうした研修の充実や、所外研修、学会などへの参加を通じまして、看護師を初め、医療技術者が、道民の方々に安心できて信頼される医療サービスを提供することができますよう、その資質の向上に努めてまいりたいと考えております。

○真下紀子委員

 ただいま局長から御答弁をいただいたのですけれども、そういったことだけでは十分ではないというふうに私は思いますし、看護師の残業の実態についても、私は納得ができません。さらに欠員状況が広がっているという中で、今の状況では十分ではないと考えますので、知事に総括的に伺いたいと思います。お取り計らいをお願いします。

※人名・地名等、コンピュータの機種によって表示できない旧字、異字等は通用字体に改めているものがあります。

[日本共産党道議団編集]


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