在沖米海兵隊員による少女暴行事件に抗議し、矢臼別での共同訓練と千歳への訓練移転中止を求める緊急要請 |
08.02.19 |
2008年2月19日
日本共産党北海道委員会
委 員 長 西野 敏郭
日本共産党道議会議員団
団 長 花岡ユリ子
北海道知事
高橋 はるみ 様
2月10日夜、在沖海兵隊キャンプ・コートニー所属の二等軍曹が、女子中学生に暴行をはたらくという凶悪犯罪をひきおこしました。肉体的、精神的な苦痛を与え、人権を蹂躙する犯罪に対して、道民の間には不安と厳しい抗議の声があがり、厳正な処罰と再発防止を求める声が高まっています。
1995年10月の少女暴行事件以降、ごく最近だけでも、横須賀基地の海兵隊員による女性殺害・現金強奪(06年1月)、嘉手納基地所属の米兵の息子が女性の顔面をビール瓶で殴り性的暴力を加える(07年10月)、岩国での海兵隊隊員4人による広島市での女性集団暴行事件(同)など、米兵と軍属、家族による凶悪犯罪・性犯罪が後を絶ちません。
背景には、日米地位協定により米軍が特権を持っていることがあります。そして根本は、米軍基地があるゆえの犯罪だということです。
わたしたち道民にとって、在日米軍のなかでもとりわけ凶悪犯罪を繰り返している米海兵隊と、陸上自衛隊第6普通科連隊(美幌)による日米共同訓練が今月末から、矢臼別で実施されようとしていることは見過ごせません。
同じく今月25〜28日、千歳での移転訓練も、FA18戦闘機4機と米海兵隊岩国基地所属の十数名が参加します。これへの市民の不安が広がっています。
米海兵隊はアフガニスタンやイラクなどに真っ先に投入された“殴り込み部隊”です。「綱紀粛正・再発防止」をとなえても凶悪犯罪がなくならなかったことは、沖縄県民と基地所在地の住民が何度も経験しています。根本的な解決は、基地撤去しかありません。
道民の安全と平和を守るために、道にたいして下記の事項を申し入れるものです。
記
今度の事件にたいし、全国の知事と連携して抗議の意思を表明し、謝罪と完全な補償を求めること。日米両政府に対して、沖縄をはじめとする在日米軍基地撤去を要求すること。
基地が残るもとでも日米地域協定を見直すとともに、基地外への居住を制限させること。海兵隊の完全撤退を強力に働きかけること。
矢臼別での 日米共同訓練(2月29日〜3月13日)の受け入れ中止を表明すること。
海兵隊を搬送する米輸送艦船「ウエストパック・エクスプレス」の釧路西港入港(18、19日につづいて22〜25日)を認めないよう、釧路市長と協議すること。
千歳と近隣自治体住民の不安が高まっており、安心・安全を守る立場から、移転訓練の中止を求めること。
訓練が強行される場合において、道民に訓練空域と飛行経路、訓練時間帯などを公表するとともに、厳格な監視体制を確立すること。隊員が道内入りする日程を明らかにし、夜間の外出禁止を求めること。
以 上