11校の廃止など公立校再編案に関する緊急申し入れ |
07.06.12 |
07年6月12日
日本共産党道委員会
政策委員長 畠山 和也
日本共産党道議団
団長 花岡ユリ子
北海道教育庁
吉田 洋一様
道教委は5日、08年度公立校廃置計画案(08〜10年度)を発表しました。この計画は、昨年8月の「新たな高校教育に関する指針」に基づく具体化とされています。①学級増は12校、学級減は34校、②高校再編に伴い9校と高校11校あわせて20校の募集停止、さらに再編統合校4校、③地域キャンパス校導入として13校(分校化)、④総合学科2校、単位制の導入4校、フィールド校3校など、⑤定時制8校で3学級減――を柱としています。
道教委案は①中卒者減少期になってもなお1学級40人体制に固執している、②生徒減少に伴う機械的な学級削減計画(学級増24に対し、学級減62)、これまで特別に2学級を維持していた穂別、興部、豊富、天塩、三笠、寿都、上ノ国、熊石を来年1学級にする、③募集停止による廃校11校は喜茂別、沼田、風連、和寒、浦幌、浜益、由仁商業、愛別、増毛、木古内、三笠。地域から高校が消え、はるか遠距離通学か下宿生活を強いられる、④キャンパス校の中で、教室は残るものの社会的存在としての高校は消える(福島商業、厚真、平取、寿都、穂別など13校)――など重大な内容です。
たとえば石狩市浜益区の場合、札幌市まで約80キロあり、通学は至難であり、浜益中若狭PTA会長は「札幌行きバスは数本。自宅通学は不可能。下宿代は月8万〜9万円かかる」と頭をかかえています。大規模な高校再編は僻地の生徒の学習権を著しく阻害するものとなり、その抜本的な見直しが求められます。
さらに高校再編・統廃合計画については、道内の各市町村議会から195件の反対意見書が採択されています。地元合意もないまま強行することは絶対に許されません。
記
札幌北高などの学級削減に対して、あまりにも一方的であるとの批判が出ています。1学級を30〜35人学級化するべきです。
いずれの高校統廃合計画についても、関係市町村議会で決議がさなれていません。地元合意なく強行するのはあまりにも「非教育的」対応であり、中止すべきです。
たとえば平取高校は、静内高校の地域のキャンパス校にするといいますが、50キロ以上離れ、地域との一体感もなく、はなはだしく連携性が欠落しています。このキャンパス化は凍結・見直し、地域に根ざした高校づくりを促進するべきです。
以上