真下道議、食肉偽装で道の監督責任を追及 |
07.07.02 |
日本共産党の真下紀子道議は、二日の道議会予算特別委員会で、紙智子参院議員との六月三十日の現地調査をもとに、食の安全・安心について質問し、ミートホープ社の食肉偽装問題での道の姿勢をただしました。
ミートホープ社の食肉偽装の実態が次々と明らかになるなか、真下道議は、ミート社への立ち入り調査について、「食品衛生法にもとづく表示違反は抜き打ち調査ができるにもかかわらず、JAS法と同様に、事前通告をして調査を行ったのはなぜか」とただしました。
木村好栄食品衛生課長は「原則として事業者に対し事前に通告しないで行うが、責任者の立ち会いや面談の必要がある場合は事前に通告している」と答え、昨年の主な立ち入り調査で四回のうち、三回について□頭で事前通告をしたことを明らかにしました。
真下道議は、「社長の指示で一度廃棄したものを拾って、洗い、消毒して使わざるを得なかった」との苫小牧でのミートホープ関係者の証言を紹介。「再三にわたって従業員らの内部告発が続いていたのに、見抜けなかったのはどこに問題があったのか。道は危機感がなさ過ぎるのではないか」と迫りました。
高橋敬一保健福祉部長は「ミート社による偽装表示等の事件において、調査に当たる関係部局相互の連携や、立ち入り調査のあり方などの課題があった」と認め、今後は事業者だけでなく従業員からも個別に聞き取りを行うことも検討することを約束しました。
真下道議は、「食の安全、安心をいう道にあって、道内での食品加工に与えたダメージは計り知れない」と指摘し、不正告発情報への対処に道の責任は重大だとのべ、
「今後どうやって迅速な対応をとるかなど行政の監督責任がきびしく問われる」と追及しました。
(07年07月04日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)