「国旗・国歌」実施を私学助成算定の調査項目に |
07.06.28 |
道の私学への補助金算定の調査項目に「日の丸・君が代」が組み込まれていることが28日、わかりました。日本共産党の花岡ユリ子道議が北海道議会の一般質問で明らかにしました。
花岡道議によると、道は、私学に対する管理運営費補助金の算定にかかわる関係報告書と合わせて、「国旗掲揚・国歌斉唱の実施状況」の報告を求めていました。文書による報告を求めたのは、今回が初めてです。
花岡道議は「学校教育法に盛り込まれた徳目の達成、義務付けの先取りだ」と指摘。「独自の建学理念によって自由な教育を行う私学の振興を支援する道が、日の丸・君が代の実施状況を管理運営費補助金の算定に反映させるかのような調査はまったくふさわしくない」と高橋はるみ知事の姿勢を批判しました。
高橋知事は「これまでも随時把握させていただいており、今回の調査も同様の趣旨で実施したもの」などと合理化しました。「それはおかしい!」などのやじも飛び、議場は騒然としました。
花岡道議は補助金について「道は国の上乗せ分を飲み込むように減額を続けている。そこへ補助査定の調査対象に国歌斉唱・国旗掲揚を組み込むのは、私学の独自性に強制を持ち込みかねない重大な問題だ」として中止を求めましたが、高橋知事は「今後ともこれまで同様、実態把握をしていく」と調査を継続することを明言しました。
北海道私学教組はファクス速報を発行し、抗議行動を呼びかけました
(07年06月30日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)