花岡議員が一般質問 |
07.06.28 |
日本共産党の花岡ユリ子道議は28日、北海道議会第2回定例会の本会議で一般質問を行いました。
質問は憲法と自衛隊の国民監視問題、住民税増税問題、消えた年金問題、入札制度改革、財政問題などについての知事の政治姿勢、地域医療・介護、学校の耐震化、BSE検査、教育問題などにわたりました。花岡議員は持ち時間をいっぱいに使い、再質問、再々質問も行って高橋はるみ知事と関係部局に質問しました。
このうち、緑資源機構の官製談合に関して花岡議員が、ムダと環境破壊の大規模林道は見直し、入札の実態を調査すべきではないかとただしだのに対し、高橋知事は、官製談合は「極めて遺憾」との認識を示しながらも、大規模林道の工事継続を認め、入札の実態については調査する考えがないことを表明しました。
また花岡議員が地域医療問題について、「道内自治体病院の赤字の実態を調査し、地域医療支援病院の承認を積極的に行うべきだ」と求めたのに対し、高橋敬一保健福祉部長は「医療機関相互の機能分担や連携などに適切に対応する」と答えました。
看護師不足について、「道の看護師需要計画は診療報酬改定前のものであり、新たな看護師配置基準を想定していない。早急に見直すべきだ」とただしたのに対し、高橋保健福祉部長は「看護師不足については養成、就業定着、就業促進、質の向上の四本柱ですすめる。道の看護師需給の見通しは配置基準の見直しに対しても対応できる」と答えました。
花岡道議は、一般質問でアジアを侵略した戦前の軍国主義日本を「美しい国」とほめたたえる安倍首相を高橋知事が「国際協調と平和を尊んでいる」と賛美したことを取り上げ「まったく事実ではない」と強調。安倍首相が、靖国神社の集団参拝や「『従軍慰安婦』などいなかった」と公言する大臣を放置していることに対して、アジアだけでなく米下院外交委員会でも非難する決議が上がったことも示して知事を批判しました。
高橋知事が「憲法九条の改正もありうる」との立場に固執していることも取り上げ「多くの国民の願いに反する危険な考えだ」と指摘しました。
自衛隊が憲法違反の国民監視をしていた問題で、花岡意識が「道民をスパイする行為をどう考えるのか」と迫ったのに対し、知事は「関係法令にもとづいて行われている」とのべました。
花岡道議は自衛隊の監視の目が「医療費負担増の凍結・見直し」や「年金改悪反対」、「消費税増税反対」の平和的な運動にまで向けられていたことにふれ「知事はこれらの運動が国の平和を脅かす問題だと考えているのか」とただしだのに対し、知事は「さまざまなご意見がある」と答えただけでした。
花岡道議は「国民のあらゆる社会活動が監視されている。知事の答弁は憲法感覚のなさを露呈したものだ」と批判しました。
(07年06月29日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)