北海道議会
〝街が存続できない〟
サケマス流し網禁止 真下氏、緊急支援訴え
日本共産党の真下紀子道議は4日の道議会水産林務委員会で、ロシア200カイリ内サケマス流し網漁禁止問題を取り上げ、「『安全に操業できる海を取り戻してほしい』との道東・根室の声に、全道あげて応えるべきだ」と主張しました。
ロシアは6月末、来年から流し網漁の禁止を決めました。北洋サケマス漁の拠点となっている根室市などへの影響は250億円超と試算されています。
7月初めに同市を訪問し、漁協や水産加工・流通関係者、市民からも直接話を聞いた真下氏は、「このままでは、商店街も根室の街も存続できない」「来年以降を考えると背筋が凍る」との先行きへの不安に加え「政府は『ロシア対策』で根室を見捨てるのでは」との不信の声まで寄せられたことを紹介。「根底に領土問題がある。領土問題で苦闘する道東・根室地域への支援が行政に求められている。緊急に、しっかり支えることが必要だ」と道の対応を問いました。
道水産林務部の山崎峰男部長は「道東地域に与える影響は大きい。知事を本部長とする対策本部を設置し、緊急対策とあわせて中長期的な視点に立った対策を検討し、全庁をあげて全力で取り組む」と答えました。
(15年08月06日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)