必要な医療確保を
地域医療構想 宮川氏、病床削減を批判請
日本共産党の宮川潤北海道議は4日、道議会保健福祉委員会で、地域医療構想について質問しました。
政府は、医療費削減のために、入院患者を在宅医療や介護へ誘導する仕組みをつくり、病床削減計画は、地域医療構想として都道府県に策定させようとしています。
北海道では、2025年における全道の必要病床数を推計し、1万~1万5千床を削減させる計画です。道保健福祉部は、厚生労働省の診療報酬データなどを元にした推計だと説明しました。
宮川道議は「現状の医療行為の量だけで医療需要を見極めることはできない。必要な病床でも、医師・看護師不足のために閉鎖していることもある。病床削減先にありきの計画にすべきではない」とただしました。
大竹雄二地域医療課長は「介護サービスとの連携を図りながら、医療提供体制を構築していくことが重要」とのべ、荒田吉彦地域医療推進局長は「慢性期の病床数は一定の幅を持った推計結果となっており、今後、地域医療構想調整会議で議論していく」とこたえました。
宮川道議は「道民の健康を守るために必要な医療機能を確保する医療構想にすべきだ」と求めました。
(15年08月06日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)