「航空ページェント」の開催と米軍新型輸送機オスプレイの展示の中止を求める緊急申し入れ |
14.07.08 |
北海道知事 高橋 はるみ 様
2014年07月08日
陸上自衛隊丘珠駐屯地(札幌市東区)で7月20日開催される「第28回札幌航空ぺージェント」に、米軍新型輸送機MV22オスプレイが展示されると報道されています。
オスプレイは、1989年の初飛行以降、重大な墜落事故をくり返し、多数の犠牲者が出たため、一時、開発が停止されるなど構造的にも欠陥が指摘されており、2012年の沖縄県普天間基地への配備強行に対して県民の大きな反対運動がおこりました。今年6月には、沖縄県で訓練中に長さ16センチの金属部品が落下したことも判明しています。
「航空ページェント」が開催される陸上自衛隊丘珠駐屯地周辺は住宅密集地であり、学校や病院など公共施設も多数あります。これまでも、地元住民からはジェット機の爆音によって平穏が脅かされ、また、万一墜落などの事故が発生すれば取り返しのつかない惨事となることから中止を求める声が上がっており、今回のオスプレイの展示でその不安がいっそう高まっています。
政府は、沖縄の負担軽減を口実に、オスプレイの訓練移転を全国にすすめるとしており、道内では陸自矢臼別演習場や空自千歳基地がその候補地に浮上しています。丘珠空港も日米地位協定に基づく空港であり、軍事利用の拡大が危惧されます。
今回の展示は道内への訓練移転の布石との指摘もあり、集団的自衛権行使を容認する閣議決定が強行されただけに、米軍との軍事一体化がいっそうすすめられることへの不安が広がっています。
よって、「航空ページェント」の開催とオスプレイの展示に反対の立場を明らかにするとともに、その中止を主催団体、北海道航空協会に要請するよう申し入れます。
以上