北電再値上げ意見交換会/市民の批判次々 | 14.09.02 |
「負担能力の限界を超えている」「原発以外のエネルギーを示せ」。消費者庁が2日、札幌市内で開いた北海道電力の電気料金再値上げの認可申請についての「意見交換会」では、市民や消費者団体などの関係者から厳しい批判の声と、原発依存からの脱却を求める発言が相次ぎました。
北電は昨年9月、「泊原発の長期間の停止に伴う火力燃料費の増加」を理由に、家庭向けを7.73%、企業向けを11.0%値上げしました。今回の再値上げ申請は、10月からさらに家庭用を17.03%、企業向けを22.61%引き上げるというもの。
札幌市の男性は「前回の値上げの影響もあってもう負担能力の限界を超えている。値上げは認められない」とのべました。別の男性も「冬を前にした値上げは、弱者や高齢者にとっては命にかかわる問題だ」と指摘。道漁連の男性は「水産業には氷や冷蔵施設が不可欠。値上げされれば関連する業者が苦境に陥る。なんとしても見合わせを」と訴えました。
北電が泊原発の再稼働を急いでいることについて、多くの発言者が「認められない」とのべました。
小樽消費者協会理事の女性は「再稼働しかないという姿勢は納得できない。目先のことだけでなく、5年先、10年先の具体的計画、原発以外のエネルギーの可能性を示して」と発言しました。
(14年09月04日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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