カジノ推進セミナーを開催/北海道が主催 | 14.01.30 |
北海道は30日、札幌市内の道庁赤れんが庁舎で、カジノを含む統合型リゾート(IR)導入にむけた国際観光セミナーを開き、道内市町村、議会関係者、各地の商工会議所や観光関連業者ら200人余が参加しました。
カジノ合法化法案の国会提出を受けての道民ヘの「情報提供」の場とされ、終了後には、録画を道庁の動画サイトで配信する力の入れよう。道はこのセミナー開催に、講師謝礼など約30万円を負担しました。
基調講演をしたのはギャンブリング・ゲーミング学会副会長を務め、カジノ合法化推進論者として知られる大阪商業大学アミューズメント産業研究所長の美原融氏。
東京都知事選に立候補している弁護士の宇都宮けんじ氏が「カジノは賭博」と批判していることをあげて、「笑ってしまう」と非難。「さまざまな規制の仕組みを厳格にすることで、世界一安心で安全で健全なカジノをつくる」などとのべました。
美原氏に、大手広告代理店「博報堂」のカジノ事業担当部長、道消費生活審議会委員らが加わってのパネルディスカッションでは、現在放置されているギャンブル依存症対策を整備することを理由にカジノ合法化を進めるというのは「順序が逆だ」といった疑問点も出されました。カジノ合法化への明確な反対論は出されず、カジノに対する道民の多様な受け止めとはかけ離れた内容でした。
(14年01月31日付「しんぶん赤旗」より)
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