保育所法令違反/真下議員が改善を要求 | 14.02.05 |
北海道労働局の調査で道内の181の保育所で労働基準法などの法令違反が見つかったことを受け、日本共産党の真下紀子道議は5日、道議会少子・高齢社会対策特別委員会で道に対し改善策などを求めました。
法令違反のなかでもっとも多いのは法定労働時間に関する違反(133件)でした。
真下道議が、道が指導監査している公立保育所で労働時間をどう確認してきたかを質問すると、道の担当者は「(国の基準に沿った『出退勤時間』『実勤務時間』のわかる)出勤簿の使用は義務付けられていない」とのべ、労働時間の管理を使用者まかせにしていたことが明らかになりました。真下道議は、道の責任で把握するよう求めました。
保育士の賃金についてもとりあげ、北海学園大学の川村雅則准教授の調査で、公立保育所のフルタイムで働く非正規保育士は年収200万円未満が6割を超えていると指摘。「これでは、保育士の疲弊が進行し、行き届いた保育が困難になり、子どもにしわ寄せがいくことになる」と保育労働者が安心して働きつづけられるよう改善を求めました。
道保健福祉部長は「事態を重く受け止めている」とのべ、早い時期に労働局や関係団体、札幌や旭川、函館などの政令・中核都市を含めた意見交換の場を設け、法令順守の徹底や処遇改善に努めることを約束しました。
(14年02月07日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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