米海兵隊 矢臼別演習場外の着弾/りゅう弾 私有地通過か | 13.06.12 |
北海道の陸上自衛隊矢臼別(やうすべつ)演習場=別海町、厚岸町、浜中町=の米海兵隊による実弾射撃訓練中、155ミリりゅう弾が演習場外に着弾した問題で、発射されたりゅう弾は演習場内の私何地である川瀬牧場の上空を通過していた可能性が高いことが12日、明らかになりました。
海兵隊移転反対別海町連絡会の吉野宣和さんは「予定地とは違う方向から着弾音が聞こえ、その後砲撃はやんだ。およそ1時間後にヘリコプターが飛行し、着弾地点を捜索していた」と話します。
連絡会では、発射から着弾までの時間と方角から着弾地を割り出し、現場を調査しました。着弾地付近では自衛隊員が「地質調査だ」と言いながら、破片の回収や着弾した牧草地での作業を行っていました。地元住民によれば周辺は「山菜の宝庫」であり、「巻き込まれていたら大変だった」と恐怖の声が上がっています。
連絡会は12日、防衛局に「訓練は中止して海兵隊は撤収せよ」と申し入れました。
北海道原水協は12日、政府に対して「訓練は日本国内で分散実施するのではなくアメリカ本国で行うべきです。米海兵隊に矢臼別からの撤退を強く求めるべきです」と要請しました。
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟北海道本部は13日、北海道防衛局に対して「訓練の永久中止と矢臼別からの撤退」を要請しました。
(13年06月14日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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