米軍実弾 場外に着弾/紙議員が防衛省に抗議 | 13.06.11 |
米海兵隊が北海道の矢臼別(やうすべつ)演習場=別海町、厚岸町、浜中町=で行っている実弾砲撃訓練で11日午前9時38分、海兵隊が発射した155ミリりゅう弾砲が着弾地に着弾せず、11時30分ごろ、演習場から500メートル外側の国有地内で痕跡が発見されました。着弾地から4キロメートルも離れています。この実弾砲撃訓練は10日〜21日までの予定で行われ、沖縄で行われていた県道104号越え実弾砲撃訓練を移転したものです。
日本共産党の紙智子参議院議員は同日、防衛省に厳重抗議し、原因究明と訓練中止を求めました。自治体だけでなく近隣住民に対する徹底した説明を求めました。
地方協力局の古屋剛地方調整課長は、「米軍に対し原因究明と事故原因が確定されるまでは実弾射撃訓練を中止するよう求めた。住民への説明は、自治体と相談しながら真摯(しんし)に対応したい」と答えました。
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演習場内の川瀬牧場では海兵隊移転反対別海町連絡会の現地監視本部が、朝から監視体制を取っていました。連絡会では、「これまでも実弾射撃訓練では野火の発生など危険な事態が起きていたが、演習場外への着弾は初めてではないか」と話しています。
日本共産党の森つねと道国政相談室長と木村けんじ道TPP対策本部長、真下紀子道議は11日、北海道庁で高橋はるみ知事への申し入れ書を加藤聡道危機管理監に手渡し「原因究明とともに、住民を不安に陥れる演習は直ちに中止するよう求めるべきだ」と迫りました。
加藤危機管理監は「これは看過できない事態だ。できるだけ早く防衛局に原因究明などを要請したい」と話しました。
(13年06月12日付「しんぶん赤旗」より)
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