道出資7団体に天下り〝指定席〟/道議会委で真下議員追及 | 13.11.12 |
北海道議会決算特別委員会で12日、日本共産党の真下紀子道議が質問し、2013年9月1日時点で道が出資する41団体のうち、道職員再就職の要綱が適用される道土地開発公社など7団体(無報酬は2団体)のトップに3代以上にわたって副知事など道幹部OBが継続して就任していることを追及しました。(表参照)
元道幹部職員が長に就任している再就職要綱の適用団体 | |||
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適用団体のうち3代以上にわたり、元道幹部職員が団体の長に就任している団体名(無報酬も含む)※は無報酬 2013年9月1日現在(北海道庁から) | |||
団体名 | 代目 | 継続期間 | 道の最終役職名 |
※道青少年育成協会 | 3代目 | 1993年〜 | 副知事 |
※道障害者スポーツ振興協会 | 4代目 | 2000年〜 | 副知事や教育長など |
道中小企業総合支援センター | 3代目 | 2001年〜 | 副知事や特別職など |
道農業公社(旧北海道農業開発公社) | 9代目 | 1970年〜 | 副知事や特別職、部長など |
道森林整備公社 | 3代目 | 2005年〜 | 支庁長や特別職 |
道土地開発公社 | 4代目 | 1985年〜 | 副知事や教育長など |
道建設技術センター | 6代目 | 1993年〜 | 建設部長など |
道職員OBの天下り先の年齢制限や報酬の上限を定めたもの。1999年に道が発注した農業土木工事に道職員OBがかかわった官製談合事件を受けて制定。その後、日本共産党の追及と道財政が厳しくなったことから、2009年に年齢制限や報酬切り下げを盛り込む改定をしました。
真下議員は「道は、団体運営の適正化や団体の自立化を促進するとしているが、道幹部OBがトップに居座る『指定席』があるようでは団体の自立を妨げる」と指摘し、「天下り」をやめるよう求めました。
道は「職員として長年培われてきた知識、経験などが個別に評価され、必要な人材と判断された結果、採用に至った」と従来の答弁を繰り返しました。
道内の二大銀行である北洋銀行と北海道銀行にも道幹部OB5人が「天下り」し、それとは逆に、二つの銀行出身者が道の行政委員会委員などに就任する「天下り(天上がり)ポストの交換」が行われていることも判明しました。
真下議員は「金融機関と行政の関係には、『公正さの担保』が求められる。早急に解消すべきだ」と強く要求。道は「広く適任者を検討のうえ、人選している」と答えるにとどまりました。
真下議員はさらに、道OBが再就職要綱の適用団体で再就職し、再び道の常勤監査委員に就任し、年間1千万円以上の多額の報酬を受け取っている事例をあげ、「要綱の報酬制限を適用すべきだ」と迫りました。
(13年11月14日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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