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道議団の動き
北海道非正規ワースト2/正規雇用への置き換え応援を 13.09.03

北海道非正規ワースト2(43%)

この10年で80→95万人へ急増

真下道議安定した正規雇用への置き換え応援を

経済委員会で質問する真下道議

総務省の就業構造基本調査(2012年度)によれば、日本の非正規雇用は2000万人を突破。北海道内では男性30万5300人、女性65万1500人の台計95万6800人となり、10年前と比べて15万5000人増加しています。

北海道の非正規割合(12年度)は、この5年で4.6%増と異常な伸びをみせ、95万人を大きく超えました。3日の道議会経済委員会で、真下紀子道議は、ふえた非正規を安定した正規雇用へ置き換えるよう道としての応援策をとるべき――と提案しました。

グラフ・非正規社員の割合の推移非正規の割合は、全国38.2%に対して、北海道は42.8%と5ポイント近くも高く(図)、47都道行県では沖縄県についで第2位、伸び率は全国一の異常さです。

真下道議は、この10年で、全国で非正規が2千万人を超えたが北海道はどうか、と質したのに対して、道経済部長は02年80万人→12年95万人超と、15万5千人も増大した、と答えました。

真下道議は、「交通費が4千円も負担があり、大変」として雇用止めされた事例をあげ、「安定した雇用ルール=正規労働者が当たり前の社会をめざすことが必要」と指摘。非正規の賃金は200万円以下が大半(男性64%、女性89%)、また結婚割合は正規48%、非正規17%と著しい格差があることを示し、「不安定雇用が結婚、出産を躊躇させ、少子叱に拍車がかかっているのでは…」と質しました。課長は、「非正規は雇用調整の対象になりやすい。未婚、少子化の懸念がある」と認めました。

真下道議は、「道が本気になって安定した正規雇用に置き換えていく応援をするという立場に立つことが非常に重要」と提案したのに、経済部側は「企業アンケート調査の中で、正規化の取組みの障害、課題の把握に努める」と答えました。

さらに真下道議は、最賃との逆転現象の是正のため、生活保護の併用をとりあげました。

今回の真下質問は、道が生活保護以下の働く人の併用を導き出した画期的なものです。(S)

(13年09月15日付「ほっかい新報」より)