戦時下の強制労働調査/朝鮮人の棺跡発見 | 13.08.20 |
北海道美瑛(びえい)町忠別で第2次世界大戦中に強制連行され犠牲となった朝鮮人労働者などの遺骨を発掘する「東アジアの平和のための共同ワークショップ」の発掘作業で20日、犠牲者を埋葬したとされる座棺の跡と人骨の可能性がある白いかけらを発見しました。
この地域には、美瑛町の隣の東川町にある江卸(えおろし)発電所のずい道、遊水池建設のため、戦時下に強制連行された朝鮮人・中国人が過酷な強制労働の犠牲となった歴史があります。
忠別地区に住んでいた水上勝さんの〝旧共同墓地周辺に朝鮮人1人の遺骨が埋められている〟という証言をもとに、雨の中を2日がかりで、林道を10メートルにわたって発掘する作業を懸命に行ったところ、人骨のようなかけらと、周辺と明らかに色が違う62センチ四方の正方形の跡が現れました。
ワークショップは、江卸発電所・東川遊水池強制連行・動員犠牲者遺骨発掘実行委員会が主催したもので、日本共産党の真下紀子道議も参加。全国から集まった市民と日韓の学生、朝鮮学校・朝鮮大学の学生たち130人とともに発掘作業をしました。鶴間松彦東川町議は、フィールドワークの説明をしました。
発掘作業後、参加者は、東神楽町聞名寺(もんみょうじ)で報告会を行い、韓国から参加した明当(ミョンジン)和尚と発掘に長く携わっている殿平善彦住職とともに、強制労働に動員されて異国の地で亡くなった人々を追悼しました。
(13年08月24日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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