道営住宅家賃 非課税扱いの障害年金受給者らが年間1万5600円の負担増に/真下道議「凍結」求める | 13.03.15 |
道が2月に突然、道営住宅家賃最低負担額を月額3500円から4800円に引き上げると表明した問題で、日本共産党の真下紀子道議は15日の道議会予算特別委員会で、「所得が低い人ほど引き上げ幅が大きくなる見直しを凍結すべき」だと迫りました。
現在、道営住宅家賃の減免世帯は約5700世帯。そのうち全額免除の591世帯を除く約5100世帯が負担増となります。
月額1300円(年間1万5600円)の最大上げ幅となるのは、4人家族で年収209万円未満の2600世帯。税制上非課税とされている障害年金(月約8万円)や福祉年金(3万円)受給者らも1万5600円の負担増です。
真下道議は、所得が低い層を狙い撃ちした引き上げは、「低所得者に対して低廉な家賃で貸与する」と定めた公営住宅法に反すると指摘。道住宅審議会が昨年7月に見直しを答申して以降、入居者に伏せていたことについて、“政策形成の過程に道民が参加するよう努める”とした道行政基本条例に反する対応だと述べました。
道建設部は、「民間住宅との不均衡」などと言い訳に終始。「見直し内容を今後、説明する」と答弁したのに対し、真下道議は、「決めるまでの過程で(住民意見を)聞いていない」と批判しました。
質問後、真下道議と傍聴者が懇談しました。「10年ほど前の入居の時、減免制度を知らされず、『生活と健康を守る会』のチラシで後でわかった」や、「夫が障害年金を受け取っているけれど入院費に回る。負担増はきつい」など意見が出されました。
【参照】→道営住宅減免5100世帯が家賃値上げ
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