労働委員連合独占是正迫る/道議会で真下議員が質問 | 13.03.11 |
北海道では、1990年以降20年以上にわたり、道労働委員会の労働者委員を、組合員数で7割の連合北海道の推薦候補が独占しています。日本共産党の真下紀子道議はこのほど、道議会でこの問題をとりあげ、労働委員の任命権者である高橋はるみ知事の姿勢をただしました。
道労働委員の選任について、札幌地方裁判所は昨年12月、道労連が道を相手取って起こした「第39期北海道労働委員会労働者委員任命取消裁判」の判決で、訴えは退けながらも、連合系推薦候補による独占について「裁量権の逸脱、乱用にあたる」と指摘しています。真下道議は「知事は判決を重く受け止め、今後は民主的な選任を行うべきだ」と追及しました。
高橋はるみ知事は、判決の指摘には具体的に触れず、「公平公正に適任者を選任する」と言い張りました。
すでに全国の10都府県では「連合独占」が是正されています。真下道議はこうした事実をあげ、「全国に類例のない恥ずかしい指摘を受けた。これ以上不公正な選任を繰り返してはならない」と主張しました。
傍聴した道労連の出口憲次事務局長は「真下さんは『知事はちゃんと判決を読みましたか』と追及し、私たちの思いを代弁してくれました。これは『民主主義』の問題であり、私たちは引き続きたたかっていきます」と話しました。
(13年04月13日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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