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道議団の動き
幌延深地層研の情報隠し/真下道議、住民説明の改善求める 13.03.11

幌延深地層研の情報隠し

真下道議、住民説明の改善求める

質問する真下道議真下紀子日本共産党道議は第1回定例道議会の一般質問で、日本原子力開発機構の幌延深地層研究センター(北海道幌延町)が、メタンガス濃度の上昇と地下水の大量出水の事実を公表しなかった問題を取り上げ、道として改善を求めるよう迫りました。

深地層研の異常事態発生は2月6日。地下350メートル坑道でメタンガス濃度が1.5%を超え、火災防止のため電源を遮断し、作業員24人全員が退避しました。翌7日、出水量が過去最大の2倍に当たる毎時63立法メートルを記録し掘削を中止しました。

真下道議は、7日午前に道庁内で開かれていた意見交換会で、深地層研から報告がなかったことについて、「情報隠しとの批判は当然」だとのべました。深地層研が、住民からの説明会の要請を拒んでいると指摘し、「情報公開と住民説明の改善」を求めました。

山谷吉宏経済部長は深地層研に対し、事業の透明性の観点から今後も情報公開を申し入れると答弁。住民説明会については、「近隣自治体の要請に基づく」と答えました。

真下道議は、「不十分です。深地層研がこれまで以上に住民の説明要請に応えるよう、道は求めるべき」と主張しました。

道、立入調査で記録文書確認せず

道が3月1日、幌延町とともに深地層研を立入調査した際、過去の記録などを確認しなかったことが、真下道議の質問で分かりました。

今回の立入調査は、道と幌延町、機構の3者が結んだ協定書に定められた、道と町の調査権限に基づいて実施したものです。調査後、道担当者は報道陣に対し、「安全確保はされている」とコメントしています。

真下道議の質問に対して山谷部長は、立入調査ではメタンガスや大量出水の発生現場を確認し、職員から説明を受けたと答弁したものの、「過去の記録も含めて調査」したのかという質問には答えませんでした。

異常事態を記録した文書を確認しなかったことを認めたものです。真下道議は、道が「立入調査の基準を設ける」よう求めました。