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真下道議、熊谷市議ら/夕張 高齢者の会などと意見交換 12.09.06

真下道議、熊谷市議、木村10区政策委員長

夕張高齢者の会などと意見交換

―― 熊谷夕張市議国の責任で夕張再生を

真下紀子道議、本村けんじ10区政策委員長、熊谷桂子夕張市議は、「夕張市の再生を考える高齢者の会」、新婦人夕張支部、年金者組合夕張支部の方々と懇談しました。参加者の声を紹介します。

「高齢者の会」柴田静雄事務局長

――空知管内から、「夕張だけ特別扱いするな」の声があると言われるが、炭鉱が先にでき街ができてきた。土地も北炭のもの、水も電気も、全部北炭がやっていた。道路を直すにも橋を直すのにも北炭の承諾が必要だった時代もある。それが、国の(エネルギー)政策の転換で538億円の借金が市にかぶさった。「石炭も水もタダ」の家主がいなくなって、借金の3分の1を国と道、3分の2を夕張市が負担、赤字再建団体にされた。市は、離職者の雇用の場として石炭博物館をつくった。当時の中田鉄治市長は、「赤字は国の政策によってつくられたもの、夕張だけの責任ではないよ」といっていた。夕張の再建なしには、福島の再建もできない。夕張も福島も国の政策で被害を被った。

井形節雄会長

――先日、市議会議員と懇談をもった。熊谷市議は、政府の責任、諸外国の例もあげて的確な発言をしてくれた、「市民がたちあがればいいというものではない」と発言した市議もいたが、何を考えているのか。高齢者の会は粘り強く若者や子どもたちが希望のもてる夕張にしていくことが年寄りの務めだと思ってやっている。会員は250名、今年度中に300名にしたい。市長が政府などへ交渉に行くときは、高齢者の会もいっしょに行って力になりたいと申し出ている。

年金者組合、新婦人等とも懇談

美術館や温水プールがつぶされた。再建計画をすすめるために道から派遣されてきた幹部が、「美術館はぜいたくだ」といっていたが、美術協会や書道サークル等の市民が署名行動を起こし守った。温水プールは儲け主義の運営の結果、破たんの年には通年開館から冬場閉館になって(屋根の雪が溶けずに)大雪の重みでつぶれた。公的な仕事に儲け主義の指定管理者をいれるべきではない。幸せの黄色いハンカチ広場も冬期間は閉鎖された。駐車場の除雪もされず、冬に来た観光客は、雪をこいで見に行くしかない。「夕張の象徴、プライドなんだから通年開館してほしい」という声も根強い。末広生活館も閉鎖された。生活館は地域における市民の団結の場、残すべきだ――(男・73歳)。

清陵の生活館も同じ。使用料が高いから借りる人が少なくなる。生活館はみんなが集まれる最良の場所、道や国の貴任でみるべき。市の借金も国が「棚上げする」といえば解決するのではないか。銀行には借金の回代わりをしたではないか――(男・76歳)。

温水プールがなくなって、お年寄りが運動するところがなくなった。小学校のプールを温水にして、1年中使えるようにしてほしい。特に冬は外に出られない。閉じこもっていては心身共に健康を害することになる。また、何かあったら相談できるお年寄りの相談所を、窓口をつくってほしい――(女・68歳)。

国の責任で夕張再生を

熊谷桂子

熊谷夕張市議 2026年まで322億円の返済を続ける、図書館・共同浴場など閉鎖、日本一重い市民負担等を強いる――これでは財政再建はできても、市民と職員はあえぎ市外へ流出するばかりです。

6年前、私は再建計画に強い疑念と反対を表明。また夕張再生めざす市民運動に力を注いできました。

あれから6年、若い鈴木市長は、子どもが希望持てる枠組みへの変更を提唱。かつての枠組みを受け入れた保守・連合の方々も、今や枠組みかえようと立ち土がったのです。大きな変化です。

エネルギー政策と三位一体でつぶされた夕張。どこにいても憲法は適用され、市民の幸福追及と生存権は保障されるべきです。

国の責任を明確にし、市民、職員負担を軽減し、未来に希望のもてる夕張づくりに全力をあげます。

(12年09月16日付「ほっかい新報」より)