西友の偽証明書 道内では2人に発行/真下議員に道答弁 | 12.11.06 |
医薬品の「登録販売者」試験の受験に必要な実務経験証明書を大手スーパー西友が偽って発行していた問題で6日、道内では従業員2人に虚偽の証明書を発行した疑いがあることが明らかになりました。日本共産党の真下紀子道議が道議会保健福祉委員会で取り上げ、道が答弁したものです。
登録販売者制度は一般小売店でも医薬品販売ができるよう2009年に施行(試験は08年から実施)され、薬剤師でなくても一般医薬品を販売できるようになりました。受験には薬剤師のもとで1年間・月80時間以上の実務経験を積み、事業者が証明書を発行することが必要です。
西友は要件を満たさない従業員282人に虚偽の証明書を発行し、そのうち200人が合格していることがこれまでにわかっています。
真下道議の質問に対して道は、西友から証明書を発行された道内の受験者2人が実務期間を満たしていない疑いがあると答弁。別の大手小売業2社でも過去に実務経験期間を満たさない従業員をそれぞれ1人受験させ、合格取り消し処分としたと答えました。
真下道議が「不正な方法で資格を得ようとした事業者、受験者」への厳正な対応を求めたのに対し、道は悪質な事例については業者名の公表を検討するとともに西友以外にも「立ち入り検査時に過去にさかのぼり実務経験についての確認の強化を図る」考えを示しました。
日本共産党は安全よりも利益を優先する医薬品販売の規制緩和に反対してきました。03年の道議会代表質問で日髙令子道議(当時)は市販薬による副作用や薬物依存症にふれ、一般小売店での販売に警鐘を鳴らしていました。
(12年11月09日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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