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貯水できない東郷ダム/紙議員・はたやま道政策委員長ら調査 12.09.14

貯水できない東郷ダム

北海道富良野紙議員・はたやま道政策委員長ら調査

東郷ダム上で国側から状況を聞く紙議員、はたやま氏ら
東郷ダム上で国側(左から2人目)から状況を聞く紙議員(同3人目)、はたやま氏(同4人目)ら=14日、富良野市

日本共産党の紙智子参院議員、はたやま和也道政策委員長らは14日、北海道富良野市の、漏水して貯水できない東郷ダムと自然エネルギーを利用する小水力発電施設を調査、夜には旭川市の原発再稼働反対金曜日行動の参加者を激励するなど終日活動しました。

空知川支流に1977年度、建設着工された国営農業用東郷ダムは、93年3月にはダム全工事が終了しましたが、試験貯水中に漏水が見つかり、東郷ダム建設を含む総事業着工から40年間、一度も使われたことがありません。

貯水量を計画の430万tから18万tヘと、ため池程度に減らし、改修費だけで当初の60値円から78億円に、総事業費は400億円へと膨らむ国の解決案が2日に明らかになったことから、今回調査したものです。

紙議員らは同ダム本体の入り口で、縦、横に亀裂が走る岩盤を確認した後、国・開発局側から、同ダムを中核とする国営ふらの土地改良事業の全体像について、図面を見ながら、説明を受けました。

雑草がいたるところに生えているダム本体上を紙議員らは歩いて、調査しました。

参加者から思わず、「入り口の岩盤を見ても分かるように“ダム建設ありき”の初めから無理な計画だったのではないか」の声が飛びました。

小水力発電を調査する紙議員、真下道議ら
小水力発電を調査する紙議員(右端)、真下道議(右から2人目)ら=14日、富良野市

同市の白島川に設置された小水力発電施設も調査。アイキ産業の市村日出綺(ひでき)社長が、水車に枯れ葉やゴミがからみつく問題や河川使用許可の困難さを話しました。

この日の活動には、おぎう和敏党道6区国政相談室長、真下紀子道議も参加しました。

(12年09月16日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)