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道議団の動き
真下道議が病院経営の影響を調査して/消費増税やめよ 12.06.27

真下道議が、病院経営の影響を調査して

医療機関を破壊する消費増税やめよ

真下道議
真下紀子道議

消費税大増税は、道民生活と地域経済を根底から破壊する恐れが大きいとの懸念がひろがる中、地域医療を支えている公立病院の影響は、増税に伴う消費税損税(マイナス)が道立病院で2.6億円、札医大病院で4.9億円もふえることが明らかになりました。

《表》 道立病院・札医大病院と消費税(損税)の影響
— 毎年札医大で5→9.9億円にも
(単位:百万円)
区分札幌医科大学(付属病院)自治体病院協議会一般病院500床以上
※平均(1病院当たり)
道立病院
病院数 27
病床数 938 621 1,473
A 総売上・総収益 20,774 14,023 10,340
B 収入に係る消費税 15 27
C 支出に係る消費税 500 336 265
ア 損益的支出 410 266 242
うち、医薬品費 198 96 48
医薬材料費 145 64 49
委託費 66 64 71
イ 資本的支出 90 70 22
うち、施設関係 90 26 21
設備関係 40
D 課税売上割合
(B/5%/A)
1.5% 4.0% 1.6%
E 控除対象外消費税(損税)推計額
(C×(1−D))
493 323 261
F 税率が10%になった場合の控除対象外消費税(損税)推計額 986 646 522
【参考】納付消費税額 12 13

これは、道議会本会議で6月27日の真下紀子道議の質問で明らかにしました。

医療機関の場合、医薬品や医療機材の仕入れには消費税がかかっていますが、社会保険医療費は非課税のため、「損税」となっています。

道立病院は、江差、羽幌、紋別、北見、網走向陽ヶ丘。苫小牧、音更緑ヶ丘、コドモックル(北海道立子ども総合医療・療育センター)の8病院。

この20年間の控除対象外消費税(損税分)は累計72億円、累積赤宇の11%にもなります。

道立札幌医料大学でも07年4.7億円。08年3.9億円。09年5.5億円、10年4.9億円にもなっていることが明らかとなりました。

道内70の公立病院は、不採算や過疎地医療の7割を担っていますが、医師不足と低い診療報酬と、少ない交付税によって、3割が赤字経営を強いられています。

消費税の「損税」は公私立病院でも深刻です。消費税が8%、10%とあげられることによって、医療機関としての存続を脅かされることすら、心配される事態です。

真下道議は、損税となって病院経営を圧迫する消費税増税をやめさせ、診療報酬はゼロ税率(もどし税)を導入するよう、知事にも提案しました。

(12年07月01日付「ほっかい新報」より)