特別支援教育の劣悪な教育環境改善を/真下紀子道議 | 12.03.19 |
真下道議は3月19日開かれた予算特別委員会で特別支援教育の問題をとりあげました。
2月27日、帯広養護学校と中札内高等養護学校を視察してきました。児童生徒数の増加に教育環境の整備が追いつかず、劣悪な教育環境のまま放置されています。
生徒数の増加により特別教育教室の普通教室への転用が非常にたくさん見込まれている状況です。
帯広養護学校では、知的障害のある児童がパニックを起こしたときクールダウンする場所が、トイレの前の廊下にカーテンで仕切った場所しかありません。先生方が工夫して場所をとっている状況です。
図書室も確保が困難、本を見る場所がなく、体温調節が必要な児童に必要な部屋も仕切られて転用されている状況です。障害条例を制定している北海道の教育環境として放置でさない劣悪さです。
給食の時間も、児童生徒数の増加に伴い、学級担任が給食を一緒にたべることができない状況にある。食育を推進する上でも一緒に食事をすることは大切です。早急な教育環境改善が求められています。
特別支援教育課長は、「教室をはじめ、子どもたちの適切な教育環境を確保することが重要な課題であると認識」とのべ、健康・体育課長は、「学級担任が児童生徒と一緒に給食をとることができるよう検討してまいります」と、答弁しました。
就労を目標に働きながら社会生活できるように努めている中札内高等養護学校は、幕別高校内ヘの特別支援校の分校あるいは分教室の設置が検討されています。人的配置が多い分校として取り組むべきでないか。
進学を希望する生徒数の増加にともなって、高等養護学校の設置を求める声がどこでも高まっています。設置を急ぐべきです。
旭川市では07年から、家庭から通学でき、住みなれた地域での就職が可能な通学型の高等養護学校の設置を求めてきました。旭川市をはじめ、高等養護学校の設置要望に道教委がどう対応するのか注目が集まっています。急激な生徒数の増加に対応した設置が必要です。
(12年04月01日付「ほっかい新報」より)
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