ダム計画でやらせか/真下道議が追及 | 12.03.15 |
工事凍結中の北海道の天塩(てしお)川水系サンルダム(下川町)建設計画について、「検討の場」で参考にする意見募集に全く同じか、酷似した文章を記入した「建設賛成意見」が多数寄せられていることが明らかになりました。日本共産党の真下紀子道議会議員が15日、道議会予算特別委員会で、世論操作ともいえる「やらせ」の実態を示し、道を追及しました。
意見募集は、北海道開発局旭川開発建設部が昨年6月から7月にかけて実施。112通のうち111通が「賛成」で反対は1通でした。「関係地方公共団体からなる検討の場」に資料として出された賛成意見には、「今まで何年もかけて議論し、折角まとめた計画」という同一もしくは酷似した文章が多数見つかりました。同一の例文を書き写した「やらせ」である疑いが極めて高いものです。
真下議員は「治水に関する設問で55件、利水で61件の酷似した意見が確認された」と指摘。道側は「類似した意見が見受けられる」と認めました。
真下議員の追及に道は、同じファクスから多数の意見が送信されていたことも認めました。
サンルダムは国が建設を計画している「多目的ダム」で、2009年の政権交代で工事が凍結されています。
建設予定の天塩川水系名寄川の支流サンル川は、サクラマスの遡上(そじょう)数が日本一と言われ、ダム建設で自然破壊が危惧されています。
(12年03月16日付「しんぶん赤旗」より)
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