北電/MOX加工は延期/「やらせ」で第三者委 | 11.08.29 |
北海道電力は29日、泊原発(泊村)3号機のプルサーマル導入に関わる道主催シンポジウムでの「やらせ」問題で記者会見し、MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料加工の延期を発表しました。
記者会見には、高橋賢友常務取締役ら4人が出席。プルサーマル導入をめぐって推進意見をのべるよう社内メールを発送したことについて陳謝しました。
その上で、「今後の調査についての透明性や公正性を確保」するとして、「第三者委員会」を早期に設置し、プルサーマル導入の判断をゆがめることにつながったかどうかや、「同時期に開催されたシンポジウムなどで同様の事案がないか」を調査するとのべました。同シンポの直前に開かれた国主催のシンポジウムで「やらせ」がなかったか、真相を明らかにすることが求められます。
会見ではさらに、MOX燃料について「近々加工を開始する予定だったが、第三者委員会の調査結果が出るまで加工に若手しない」とのべました。
本紙の取材で、北電総務部の担当者は、「第三者委員会」は顧問弁護士以外の弁護士ら3〜4人で構成し、調査結果が出るまで1ヵ月程度かかるとの見通しを示したほか、プルサーマルの導入については、「調査結果を踏まえて判断する」とのべています。
北海道電力泊原発3号機(泊村)へのプルサーマル発電導入をめぐる2008年のシンポジウムの際、出席と賛成意見の表明を求めるメールを社内に送った問題で、北電は29日、メールは地元との調整に当たる泊原子力事務所渉外課の課長が作成し、計450人に送ったことを明らかにしました。ただ、幹部の指示やシンポジウムでの実際の意見表明は確認できなかったといいます。
(11年08月30日付「しんぶん赤旗」より)
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