泊原発は縮小撤退を/原発連・道労連 北電に申し入れ | 11.06.07 |
原発問題全道連絡会と北海道労働組合総連合は7日、北海道電力の佐藤佳孝社長に対し、泊原発の縮小・撤退とプルサーマル計画の中止などを申し入れました。
申し入れは、▽原発の安全神話の誤りを認め、泊原発も廃止に向け期限を決めたプログラムを策定すること▽プルサーマル計画を中止し、MOX燃料体の国への検査審査手続きを撤回すること▽運転開始から20年たっている1号機、2号機についで、これ以上酷使しないこと。定期検査で傷が確認された1号機については再稼働しないこと▽より厳しい安全基準に基づく泊原発の総点検を行うこと――などの7項目。
北電からは、三上博光エネルギー広報担当課長らが応対し、連絡会の菅野一洋代表委員は「福島の原発事故は自然災害でなく人災。電力会社は安全神話の誤りを率直に謝罪すべきだ」と迫りました。また、滝川労連などの申し入れを現地の北尾営業所が拒否したことについで抗議しました。
北電側は、泊原発は外部電源の確保など緊急安全対策を講じ、保安院からも了承を得でいる。いろいろ問題も出てくると思うが、新しい知見も取り入れて対策をとるなどと回答。日本のエネルギー状況から原子力発電は必要で、プルサーマルも進めると述べました。
これに対し、「福島の事故から何を教訓にしているのかがわからない。メルトダウン(炉心溶融)した原子炉内が実際にどうなっているか、経緯についても詳しく明らかになっていない中で、口では新しい知見を生かすと言うが、矛盾していないか」などの声があがりました。
(11年06月08日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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