全道連絡会/泊原発MOX申請に抗議 | 11.05.20 |
北海道電力(北電)は20日、泊原発3号機(後志管内泊村、出力91.2万キロワット)で計画しているプルサーマル発電で使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料体の製造に向けた検査申請を経済産業省に行うと発表しました。北電は同計画の2012年の実施開始をめざしています。
これに対して原発問題全道連絡会は同日、菅野一洋代表委員談話を発表し抗議を表明、経済産業省への検査申請の取り消しを求めました。
談話は、日本と世界を霊感(しんかん)させた福島第1原発震災が、発生後2ヵ月余を経過しながら収束のめどもつかず大事故の要因を特定できない状況のもとで、自社の都合のみを優先させたプルサーマル燃料の国への検査申請は、到底社会の同意を得られるものではなく、不見識極まるものだとして、その取り消しと猛省を求めています。
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北電の発表に対して北海道新聞は21日付の社説で「原発への不安は高まる一方なのに、既定のスケジュールを淡々と進める北海道電力の態度は、道民への配慮を欠いていないか」と批判しています。
また、泊原発の周辺自治体からも「福島の事故で住民は原発の情報を知りたがっている」「この時期になぜ」などの疑問の声があがっています。
(11年05月22日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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