泊原発総点検求める/花岡道議・菊地小樽地区道政相談室長 | 11.03.23 |
東京電力福島第1原発の深刻な放射能もれ事故が続くなか、日本共産党の花岡ユリ子道議と菊地よう子小樽地区道政相談室長は23日、北海道泊村、北海道電力から泊原発の現状を聞きました。牧野浩臣・同村長とも懇談しました。
沖合に長さ60〜70キロメートルに及ぶ未確認活断層が存在する可能性があり、地震と津波への安全性が危惧される泊原発。2012年度までに同原発3号機でのプルサーマル計画を強行しようとしています。
応対した北電・泊原子力事務所の袴田慶一次長ら担当者は、「多重防御」による同原発の安全性を強調する一方、「マグニチュード8.2の地震、9.8メートルの津波を想定した設計」にとどまることを明らかにしました。
花岡道議は「今回の地震と津波を想定し、泊原発の安全性を検証する必要がある」と力説。担当者は「情報収集し、必要があれば対策をとらないといけない」と述べました。
さらに同席した日本共産党の大田つとむ・岩内町議は、以前から問題視されている引き波の津波発生時、炉心冷却用の取水口から海水を取り込めなくなる問題を指摘。担当者は「検討している最中」と述べ、現時点では対策がとられていないことがわかりました。
このあと、村役場で牧野村長は「(原発の安全性の)根幹を揺るがす事故だ。こういう事故が起きないようにもう一度見直す必要がある」と述べるとともに、道に対して複数の避難路の確保を求めていると話しました。
大石みゆき、本堂ひでとし両岩内町議らも同行しました。
道と北電は道民の不安に応える責任があります。泊原発は総点検し、プルサーマル計画を中止するとともに、今こそドイツのように原発への依存を根本的に見直し、自然エネルギーヘの転換をはかるべきです。
(11年03月25日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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