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道議団の動き
花岡ユリ子28年の/市議・道議生活最後の質問に立つ 11.02.28

母と子のしあわせ願って

花岡ユリ子28年の市議・道議生活最後の質問に立つ

クラブ活動費も就学援助の対象に
重い国保引下げへ道補助の復活を

花岡ユリ子道議花岡ユリ子道議

小樽市議16年、道議12年をへて、議員生活最後の質問に大きな拍手が議場内にわきおこりました。市民と道民に愛された、花岡ユリ子さんの質問です。

母と子のしあわせ一筋に奮闘してきたユリ子さんは、低所得者の子どももクラブ活動に思いきってうちこめるように、また重い国保税を引下げるため道として補助金を復活すべきです――と迫ったのです。

就学援助の拡充で、こども貧困解決を

花岡ユリ子道議は「一日一食、給食のみの子。夏休みになると給食がないため、体重が減少した」という現場教員の声をひいて、低所得者の子どもが、貧困から解放されるためには、就学援助制度の拡充が大事です――と

強調しました。

就学援助は、生活保護家庭や生保に準じた(約1・1倍から1・3倍)家庭に対して学用品、通学費、給食費、修学旅行費などを国と自治体の責任で支給するもの。

全国的運動によって、10年度から就学援助の対象項目に、①クラブ活動費、②PTA会費、③生徒会費が加えられました。

ところが花岡道議の調査では、要保護も「準要保護」も対象拡大になっていない市町村が多く残されていることが判明しました。

国が制度改善をしたのに、道の指導が徹底せず、雨町村が出ししぶっているのです。道教委の資料によると、クラブ活動費ては77市町村(別表)が実施計画なしです(対象にしているのは17、する予定は18、検討中68)。11年度計画を、道教委は把握していません。

髙橋教育長は「必要な援助を受け安心して学校に通うことができるように努める」「福祉部局と連携を密にして、働きかける」と改善の方向を示しました。

12都府県で実施の運営費補助の復活を

「高い国保税を何とかして」の悲鳴が全道各地にあふれています。所得200万円(粗収入291万円)の4人家族の国保税は年間30万円〜41万円、所得の2割近い)重い負担です。これでは生活ぱゆるくありません。

このため払うに払えない滞納世帯が激動し、17万世帯(全体の19%)をこえています。

小樽の自営業者は、収入の激減で、滞納を余儀なくされ、計画的支払いをしていた失先に、心臓病を患い入院、高額医療費の限度額認定証の発行を願い出ました。しかし

「滞納あるから発行できない」と断られてしまいました。

花岡さんは、この例をあげ「知事、胸が痛みませんか」とよびかけました。所得の2割にもなる重い国保科が滞納の要因とは考えないか、と迫りました。

高橋知事は、事務的答弁に終始「国に対して財政措置を要望」「医療費適正化を助言」すると答えるのがやっとです。花岡さんが、道がかつて出しでいた国保運営費助成12億円の復活を――求めたのも、拒否する冷たさでした。

所得の2割近い負担の国保料
〜平成22年度の国民健康保険料(税)の試算額〜
標準世帯4人家族(世帯主・配偶者(30代)、子2人)、所得200万円(給与収入約312万円)
保険者名年間保険料負担率
札 幌⑦ 331,60316.6%
函 館④ 396,70319.8%
小 樽② 399,22020.9%
旭 川① 418,73920.9%
室 蘭⑪ 314.09015.7%
釧 路③ 397,97519.9%
帯 広⑥ 333,76016.7%
北 見⑤ 343,92017.2%
岩見沢⑨ 319,63016.0%
苫小牧⑩ 315,52415.8%
江 別⑫ 312,33015.6%
千 歳⑭ 291,79214.9%
登 別⑧ 328,22016.4%
恵 庭⑯ 288,27914.4%
北広島⑮ 290,30014.5%
石 狩⑬ 306.53515.3%
クラブ活動費を就学援助の対象品目にしていない77市町村
10年5月1日アンケートから

18
札幌、江別、恵庭、北広島、石狩、北斗、小樽、砂川、深川、旭川、名寄、北見、網走、室蘭、苫小牧、登別、伊達、釧路。
町村
59
当別、新篠津村、松前、知内、木古内、七飯、鹿部、森、八雲、長万部、江差、厚沢部、今金、せたな、真狩村、神恵内村、南幌、奈井江、由仁、浦臼、新十津川、雨竜、沼田、東神楽、当麻、愛別、東川、南富良野、占冠村、増毛、苫前、遠別、礼文、利尻、利尻富士、浜頓別、斜里、訓子府、佐呂間、白老、厚真、安平、日高、平取、新冠、浦河、様似、えりも、新ひだか、上士幌、清水、中札内村、池田、豊頃、標茶、鶴居村、別海、中標津、羅臼。

(11年03月06日付「ほっかい新報」より)