看護師4千入超不足/真下道議質問で判明 | 11.02.01 |
1日の北海道議会保健福祉委員会で道内の看護職員不足が深刻化していることが明らかとなりました。
不足数は2011年度未で、4355人にものぼり、5年後も1700人が不足したまま解消されない見通しです。
道は、日本共産党の真下紀子道議の質問に、「退職者が見込みを大きく上回り、不足数が増加した」と答え、11年度末では必要とされる看護職員数が7万6845人のところ、7万2490人にとどまり、4355人が不足の見通しです。
道の試算では、11年から5年間、毎年7000〜8000人の再就職者を確保する見通しですが、15年度になっても、1700人の不足が解消されません。
また、道は10年まで5年間は、望ましい勤務環境を前提にして、不足数を試算したのに対し、今後の試算では、各施設が実現可能な必要人数に変更し、実人数ではなく、常勤者数に換算し直した数字の積み上げに変更。労働環境の改善の見通しも示さず、実際の短時間労働の看護職員を勘案すると、必要な実人数はさらに多くなります。
高橋幸雄道保健福祉部長は、「新たな入院基本料の導入で、地方病院や中小規模の病院で不足。修学資金の貸し付けや新人看護職員研修、ナースバンクや短時間正職員制度など確保対策を積極的に推進する」と答弁しました。
真下議員は「看護職員不足解消のためには、供給数を増やすことが必要。地域偏在対策をとり、就業規則の整備など退職しないよう、勤務環境の整備が必要」と提案しました。
(11年02月05日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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