日本共産党 北海道議員団ホームページ
ホーム
道議団の動き
社会福祉法人の室蘭貸し付け/「違反」道が是正指導へ 11.01.13

社会福祉法人の室蘭貸し付け

「違反」道が是正指導へ

真下道議が指摘

北海道室蘭市の港湾会計に対し、社会福祉法人室蘭福祉事業協会が一時貸し付けを行っていた問題で、道は「国の通知に違反する」との国からの見解を明らかにし、法人に指導文書を発出するとともに、指導監査マニュアルを見直すことを明らかにしました。

昨年11月の道議会保健福祉委員会で日本共産党の真下紀子道議が「市特別会計への一時貸し付けは、公共性の高い社会福祉法人として適切ではない」と指摘したのを受け、道が国の見解を照会し、国の見解が示されたものです。

当該社会福祉法人から室蘭市は、2004年度から09年度までの6年にわたって、毎年度2億円から7億円を年度内で返済する一時惜り入れを繰り返していました。

国は、「特別養護老人ホームにおける繰越金などの取り扱い」通知で禁止している「法人外への資金貸し付け」に当たると判断し、「適当ではない」との見解を示しました。

また、室蘭市が一時借り入れをしている保育所の積立預金、介護事業の資金についても「適切とは認められない」と判断しました。

真下道議は、今後の指導や監査のあり方、市町村への注意喚起が必要と指摘。高橋幸雄道保健福祉部長は「近日中に胆振総合振興局から法人への指導文書を発出する。指導監査マニュアルを見直し、適正管理を指導する。また、関孫部と連携し、法人外への資金貸し付けができない趣旨を徹底する」と答弁しました。

(11年01月13日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)