【真下紀子道議の2011年第4回定例会一般質問】 | 11.12.01 |
福島の原発事故後、8カ月が過ぎましたが、収束のめどが全く立たない中、これまで原発推進の立場に身を置いた者として、知事には反省の気持ちがおありか、まず伺います。
知事は、やらせは全くないと、道の関与を否定してきましたが、結果として、うそを言い続けた責任をどうとるのか、道民への謝罪の気持ちはないのか、伺います。
2000年以降の一連のやらせの事実関係の全容解明に取り組み、道民への説明責任を果たすべきと考えますが、お答えください。
知事は、議会では、北電役員からの献金は問題なしとしながら、記者会見では、一連のことを踏まえ辞退すると表明しました。一連のこととは、一体、いつからの、どのようなことを指すのか、また、知事は、今後は受け取らないと言いますが、3定での答弁との整合性と今後の対応を伺います。
以上、再質問を留保して、私の質問を終わります。(拍手)(発言する者あり)
最初に、原子力発電についてでありますが、私といたしましては、国や北電が計画していたプルサーマル発電について、エネルギーの安定供給や貴重な資源の有効利用、地球環境問題への対応といった観点から、その必要性を理解できるとしたところであります。
北電に対する事前了解に当たっては、最終的に、有識者検討会議からの提言や、道議会での議論、地元の意向を総合的に勘案し、判断をしたところであります。
今回の福島第一原発の事故を踏まえ、何よりも原子力発電の安全性の確保が必要と認識をいたしております。
次に、第三者検証委員会の報告についてでありますが、このたびの第三者検証委員会の調査結果において、新たな資料に基づき、道側の不適切な発言があったとされたことについては、重く受けとめているところであり、早急に道としての責任を明らかにするとともに、適切な改善策を講じ、信頼の確保に努めてまいりたいと考凡ております。
また、御指摘の、平成12年3月に道が主催した「道民のご意見を聴く会」、及び、平成20年度の、プルサーマル計画の事前了解の判断にかかわる北電の不適切な行為については、それぞれ、確認作業や精査を行い、道議会に御報告を申し上げたところであります。
最後に、私の政治団体への寄付についてでありますが、第3回定例会の閉会後、10月14日に公表された、北電の第三者委員会の調査報告書において、プルサーマル計画に係るシンポジウムなどに関し、北電の不適切な行為が認められたことが明らかにされ、北電としても、この事実を認めたところであります。
私といたしましては、こうした経緯を総合的に判断し、今後、北電の役員から寄付のお話をいただいた場合は、個人の御意思による寄付ではありますが、御辞退を申し上げたいと考えているところであります。
以上でございます。(発言する者あり)
※共産党道議会議員団(単位千円) | |||
役職名 | 氏 名 | 2010年(H22) | |
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金額 | 月日 | ||
顧間(元会長) | 南山 英雄 | 100 | H22.5.26 |
取締役会長 | 近藤 龍夫 | 50 | H22.6.9 |
取締役社長 | 佐藤 佳孝 | 50 | H22.6.15 |
元常務 | 大和田 勲 | 20 | H22.4.6 |
元常務 | 菅 伸之 | 20 | H22.3.1 |
元常務 | 濱田 賢一 | 10 | H22.3.30 |
常任監査役 | 得能 毅 | 10 | H22.5.19 |
元取締役 | 矢島 泰司 | 20 | H22.2.26 |
常務 | 脇 千春 | 20 | H22.6.4 |
常務 | 山田 範保 | 20 | H22.6.25 |
元社長 | 泉 誠二 | 10 | H22.5.21 |
常務 | 汐川 哲夫 | 20 | H22.5.31 |
常務 | 高橋 賢友 | 20 | H22.5.26 |
合 計 | 370 | ||
7年間総計 | 3350 |
しかし、やらせについては、知事自身が、道の関与なしと表明したのです。部下のせいにして、一件落着では、道民の理解は得られません。知事の責任は二重に重く、道民に謝罪すべきです。いま一度、お答えください。
北電の一連のやらせは00年からです。それも全国最大規模です。知事と北電との不適切な関係は、もう清算すべきです。過去の献金にはおかむりせず、7年で335万円の北電役員らからの献金の全額返金を求めます。お答えください。再質問は以上です。(柏手)(発言する者あり)
最初に、これまでの道の対応についてでありますが、国や北電の不適切な行為に関連して、道としては、その都度、当時の関係職員に、同様の行為の有無について確認してきたところでありますが、北電の第三者委員会の報告書において、道側の不適切な発言があったと指摘されたため、道としては、公平中立な立場から調査をしていただく必要があると判断し、第三者検証委員会に調査をゆだねたところであります。
私といたしましては、この検証委員会の調査結果を真摯に受けとめ、受け入れることとし、早急に道としての責任を明らかにするとともに、適切な改善策を講じ、信頼の確保に努めてまいいたいと考えております。
次に、私の政治団体ヘの寄付についてでありますが、これまでいただいた寄付については、法令に基づき、適切に処理しているところであり。今後、北電役員の方から、私の政治団体に対する寄付のお話をいただいた場合は、御辞退申し上げたいと考えているところであります。
以上でございます。(発言する者あり)
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[日本共産党道議団編集]