小学生パンフ回収を/道議会委で真下道議が追及 | 11.10.04 |
日本共産党の真下紀子道議は4日、定例道議会予算特別委員会で、道が発行した原発事故対応パンフレットの不適切内容についてただしました。
このパンフは道危機対策局が作成した「なるほど!! げんしりょく」で、原子力災害の対応を小学生向けに説明したものです。同パンフでは「万が一の場合でも5重の壁が放射性物質を閉じ込めているので、前もって避難したりすることができます」などと原発の安全性を強調しています。
真下議員は「福島の人たちは、『前もって避難』などできませんでした。子どもたちに『安全神話』を振りまく広報のあり方を検討し直し、回収すべきです」と迫りました。
真下議員は、北海道電力が発行している小・中学生向け冊子「エネルギースクール」でも、放射性物質の発生について、「ご心配なく。5重の壁でがっちりガードしているんだよ」などと記載していることを批判しました。
道原子力安全対策課長は「今後、福島の事故の検証状況を見極めながら、対応を検討する」「見直しが必要と考えている」と答えました。
同パンフについて、原発問題全道連絡会の米谷道保事務局長は「福島の事故後も、道が子どもたちに『安全神話』を広めていたもので、ただちに回収し、原子力の危険性を正しく知らせるべきです」と話しました。
(11年10月06日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
【参照】→北海道総務部危機対策局原子力安全対策課「なるほど!! げんしりょく」
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