北海道森町 発電・ハウス栽培/真下道議ら調査 | 11.08.26 |
北海道渡島(おしま)管内森町では、地熱を利用した発電やハウス栽培が盛んにおこなわれています。日本共産党の真下紀子道議らは8月26日、森町の地熱エネルギー利用を視察しました。
地熱発電は、地球内部のマグマから発生する熱が地下水を加熱してできる、高い圧力をもった熱水や蒸気(地熱エネルギー)を利用するものです。地熱エネルギーを地上に取り出し、気水分離器で熱水と蒸気に分離し、蒸気の力でタービンをまわして発電します。日本には18力所の地熱発電所があり(2010年現在)、総容量は約53万キロワット。
森発電所は、7軒の温泉宿が点在する濁川(にごりかわ)温泉郷にあります。最大出力は5万キロワット。1982年に営業運転を開始した、北海道電力の発電所です。
地下からの熱水はロードヒーティングや野菜栽培にも利用されています。蒸気が立ちのぼる気水分離器に隣接して、熱水を利用したビニールハウス群が並んでいます。
ここでトマト栽培をしている森・澄川第一地区熱水利用ハウス組合の伊藤博之組合長(48)は「昔、冬はみんな、出稼ぎに行っていました。地熱を利用するようになってからは、一年中野菜を作れます。今は、ここでやっていけます」と話していました。
真下道議は「原発と同時期に始まった地熱発電が、農産物を豊かに実らせています。エネルギーの地産地消とも言うべきで、北海道のエネルギー利用のあるべき姿です。国は地熱開発のコスト負担をして、地域のエネルギー活用を進めるべきです」と話しました。
視察には古岡友弥函館道政対策委員長、堀合哲哉森町議が同行しました。
(11年09月01日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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