原発撤退決断せよ/北海道知事に真下道議迫る | 11.06.29 |
日本共産党の真下紀子道議は29日、道議会本会議の一般質問で、「原発所在地の知事としで段階的撤退を決断し、それまでの工程表を明らかにすべきだ」と迫りました。
真下氏は「これまで安全だと言ってきた国の基準で福島の事故が起きた」と指摘し、道としての安全判断基準を明確にするよう求めました。
その上で真下氏は、枝野幸男官房長官が「所在地の知事らが反対しているものを再稼働させるわけにはいかない」と語ったことを紹介し、知事の判断にかかっていると、原発からの撤退を決断するよう迫りました。
また真下氏は、北電とその関連子会社に天下りしていた道の課長級以上の幹部が、過去10年間に4人いたことを明らかにするとともに、北電の常勤役員からの知事への政治献金の実態についてもただしました。
高橋はるみ知事は原発事故について「安全性の確保が不可欠であり、まずは国からの明確な説明が必要と考える」と、自らの判断を避け、国からの説明待ちの態度を繰り返しました。
北電への天下りについて高橋知事は「知識や経験が評価されたもの」、献金は「個人の立場でのご支援」などと答えました。
真下氏は「知事が脱原発、再生可能エネルギーヘの転換の立場に立ちきれないのは、北電からの献金、天下りがあるから」と指摘。「しがらみを絶ち切り、脱原発の決断を」と迫りました。
29日に行われた北海道議会での真下紀子道議の質問に、傍聴した道民から「鋭い質問に感心した」と感想が出されました。
「道議会に来たのは初めて」というNさん(72)=札幌市北区=ら3人の女性は「共産党の議席が一つになり、真下さんを応援したくて来ました」と、議会傍聴の動機を話しました。
真下氏の質問に他党からも拍手が起きると、「やっぱり良い質問には拍手が出るのね」「他党議員も見習ってほしいわ」とささやき合っていました。
メモを取りながら傍聴していたIさん(62)は「真下道議の本質を突いた、鋭い質問に感心しました。高橋知事は道民の立場に立って、原発問題を判断してほしい」「真下道議は1人だけど、とても輝いていました」と語りました。
(11年07月01日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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