道の官公需制限下回る入札も/花岡道議質問で明らかに | 10.11.11 |
日本共産党の花岡ユリ子道議は、このほど閉会した道議会決算特別委員会で、道発注の官公需について質問しました。庁舎清掃業務と警備業務契約の62%で最低制限価格を下回る入札があるなど、低価格競争の一端が明らかになりました。
花岡道議は、中小企業の受注拡大を求める立場で質問。道出納局によると、道の官公需における2009年度の中小企業受注率は、「工事」が93%、「物品」72%、「役務」68%にとどまりました。
人件費比率の高い「役務」の入札状況をただしたところ、道出納局は、清掃業務では最低制限価格を適用した15件中11件(73%)で制限価格を下回る入札があり、警備業務では14件中7件(50%)で下回った入札があったと答えました。
花岡道議は、9月の経済委員会でも、中小企業の受注拡大をとりあげました。「官公需適格組合」(道内72)への道の発注実績は、件数で08年の170件から09年度237件へと増えたものの、金額で2億7900万円から7800万円へと落ち込んだことがわかりました。
花岡道議は、地元の中小・零細業者の受注を広げるよう「道として研究し、(適格組合や分離分割発注)制度を大いに活用する」ことを求めました。
共同受注体制が整備されている事業組合であることを中小企業庁が証明する制度。国や自治体の競争入札への参加資格について、組合員の数値を合算して上位に格付けされる特例があります。
(10年12月03日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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