暮らし最優先予算に/党道委が政府交渉 | 10.11.16 |
日本共産党北海道委員会は15、16の両日、政府交渉をおこないました。紙智子、大門実紀史両参院議員と花岡ユリ子、真下紀子両道議、金倉まさとし札幌市東区道政対策委員長、松永としお釧根地区道政対策室長、坂本志郎・羅臼町議、畠山和也道政策委員長らが参加。道民の切実な要求を伝え、暮らし最優先の予算執行を求めました。
参加者は、国交・厚労・警察・経産・農水・総務・防衛・環境・文科の各省庁、内閣府と交渉しました。
国交省の交渉で花岡氏が、北海道新幹線の延伸に伴い、JRが並行在来線を経営分離しないよう求めたのに対し、担当者は「答えを出すのは難しい」としながらも「沿線自治体の同意なく分離はない」と明言しました。また東海道新幹線以外の新幹線と在来線は赤字であると述べました。
厚労省の交渉で同省の担当者は、国民健康保険法44条で規定している患者負担の減額・免除について、国の負担には明言しなかったものの、市町村での実施は妨げないとの見解を示しました。
防衛省に対しては、矢臼別演習場(別海、厚岸、浜中町)で5、6月に実施された米海兵隊の実弾射撃訓練での火災原因を追及。真下氏が「白リン弾の使用によるものか」と問いただすと、同省は米軍に確認していないことが判明、畠山氏が訓練中止を求めました。
金倉氏は札幌市の丘珠空港で自衛隊が夜間・早朝にヘリコプター訓練を実施している問題で訓練自粛と住民との協議の場を持つことを要請。担当者は「(訓練の)お知らせの仕方はベストとは言い切れない」と認めました。
環境省との交渉で坂本氏は、知床国立公園内の羅白湖に設置され、破損している木道(木製の遊歩道)の修繕について質問。「利用者にとって危険だ。壊れた個所を避けて歩くため、植生の破壊が進行している」と指摘、木道の撤去と新たなルートでの設置を求めました。担当者は道と羅臼町と調整してすすめると述べました。
また、貴重な自然が残る日高山脈と夕張山地の国立・国定公園への指定を要請。担当者は、今後10年以内をめどに、同地の新規指定をめざす同省の方針を明らかにしました。
(10年11月17日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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