銭函海岸守れと署名/風力発電に住民 | 10.11.02 |
北海道石狩湾の銭函海岸(小樽市)に大規模な風力発電事業が計画されている問題で、周辺の住民団体が2日、「海岸の自然を守る」署名運動を開始しました。
高橋はるみ北海道知事に対し、「銭函海岸の風力発電事業を許可せず、海岸の自然環境を全面的に保全すること」を求めて署名の協力を呼びかけているのは、「風力発電反対手稲山口の会」など、札幌市、小樽市、石狩市の三つの住民団体でつくる「銭函風力発電問題連絡協議会」です。
銭函風力発電計画は、札幌、小樽、石狩の3市が境界を接する石狩湾岸に、高さ118.65メートルの風車15基を建設するもので、2012年12月の完成を予定しています。
同協議会は風力発電事業の影響について、①銭函海岸と砂丘は、北海道選定の「すぐれた自然地域」であり、一度破壊されると元に戻すことができない学術的にも貴重な海岸砂丘である②全国各地で風車からの低周波・超低周波振動による健康被害が報告され、環境省も調査を始めている――と説明しています。
事業を推進する銭函風力開発(東京)は住民説明会で、「低調波音被害というものは存在せず、事業推進によって海岸保全の監視が行き届く」などと健康や環境への影響そのものを否定しています。
(10年11月05日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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