ダム建設検証作業に市民の意見を/北海道知事に要請 | 10.11.01 |
北海道脱ダムをめざす会は1日、ダム建設に疑問を持つ市民や専門家の意見を検証作業で取り上げるよう求め、二風谷ダム(平取町)を視察した高橋はるみ北海道知事に要望書を手渡しました。
二風谷ダムの管理所内で高橋知事と会見したのは、北海道内の平取ダム、サンルダム(下川町)、当別ダム(当別町)の建設に反対する諸団体で構成する脱ダムの会の人たちです。ダムの検証作業には、ダムに疑問を持つ意見を取り入れるべきだと主張し、繰り返し知事との面談を求めていました。
道自然保護協会の佐々木克之副会長らは「サンルダムは治水でも利水でも、建設の必要がない」「平取ダムは破たんした苫東開発のために計画されたもので、建設の目的を失っている。下流の二風谷ダムは予想以上の速さで土砂が堆積(たいせき)しており、失敗したダムをこれ以上造らないでほしい」「当別ダム周辺の水道水は足りており、ダム建設は不要」と説明しました。
高橋知事は「ダムによらない治水・利水を考えている皆さんとの意見交換は、今後の議論を踏まえて要望にこたえたい」「(建設が進んでいる)当別ダムは検証作業の対象ではないが、節目節目で見直しをしたい」と述べました。
会見の後、参加者と道の担当者は、二風谷ダム周辺で三つのダムについて、意見交換会を行いました。
(10年11月02日付「しんぶん赤旗」より)
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