道営競馬存続を決断/真下道議に知事が表明 | 10.10.06 |
来年の存続は決まったが、その次はどうなるのかという心配もある。決算をみて「赤字だからやめる」ということでなく、日高の主産業として、全国の地方競馬の模範となるようなものにしていく知事の決意もほしい。日高としてもさらに努力したい。
日本共産党の真下紀子道議は6日、第3回定例道議会の予算特別委員会・知事総括質疑で道営競馬やダム建設問題などをただし、高橋はるみ知事は道営競馬の存続を表明しました。
北海道では年間7200頭、全国の95%の軽種馬が生産され、中央競馬や全国の地方競馬にも供給していますが、道営競馬は巨額の累積赤字で存続が危ぶまれていました。
真下議員は、道営競馬の廃止は「生産者や関連産業に携わる地域住民の生活崩壊につながると切実な声が寄せられている」と強調。「収支均衡を見通せる段階にきている」と表明していた高橋知事に対し、「競馬事業の存続を決断すべきだ」と迫りました。
高橋知事は、地域の経済・雇用への波及効果や全国への競走馬の供給基地としての役割があり、「将来にわたって、安定的に継続していくことが重要」との認識を表明。「『ホッカイドウ競馬』の存続を決断する」と述べました。
真下道議はさらに、道内で計画中のダム問題を追及。国の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の「中間とりまとめ」で、複数の治水対策案を立案し、地域の意向を反映するように提言されたことを受け、「(ダム建設に)反対や慎重な意見を持つ住民と意見交換を持つか」とただしました。
高橋知事は「幅広いさまざまな意見を聞く」と述べる一方、「地域住民の安全確保のため(ダム建設は)必要な経費として支出したい」と言及。真下道議は、「国民の負担が3036億円、道負担は検討対象の5ダムでこれまでに276億円、今後7年間で250億円」にものぼることを指摘し、「ダムに頼らない治水・利水を」と主張しました。
(10年10月08日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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