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道議団の動き
真下道議ら/中止の大規模林道を調査 10.09.15

真下道議ら中止の大規模林道を調査

完成部にヒビも

遠軽町「移管せず国で管理を」

遠軽町、滝上町地図

日本共産党の真下紀子北海道議は15日、「必要のない道路」として工事が中止になった大規模林道−滝雄・厚和線(遠軽町・滝上町)の保全状況を視察しました。

事業が中止になった林道の既設部分を国から地元自治体に移管するにあたり、がけ崩れなどの危険がないかを確かめるために行った現地調査です。

大規模林道は緑資源機構が進めた道路建設です。道全体の総工事費は937億円で、2007年度までに335億円が投じられました。官製談合事件で緑資源機構が解体した後は、道と市町村に事業が引き継がれました。

日本共産党道議団は「貴重な動植物に悪影響を及ぼし、多大な地元負担を強いる」と一貫して事業の中止を求めていました。

高橋はるみ北海道知事は2009年11月に、「事業の実施は難しい」と表明し、工事が継続中だった道内3路線、7区間が全面中止となりました。

真下道議は、道水産林務部とオホーツク総合振興局の担当者の案内で、遠軽町白滝の既設道2カ所を調査。工事が中止になった道路の現状や、斜面の崩れを防止する法面(のりめん)工事を視察しました。調査では、崩落が心配される斜面や、すでに町に移管されている完成道路にも、ひびが入っているのが見つかりました。

遠軽町役場では、広井澄夫副町長、担当部課長らと懇談しました。町側は、「大規模林道に関する党道議団の質疑の議事録をすべて読んだ」と紹介。「(負担が大きい)事業が取りやめになり、ありがたい」と話しました。既設道については「国有林の中の道路であり、町への移管ではなく国で管理してほしい」と要望しました。

真下道議は、「中止した後も、残された傷は大きい。今後かかる費用について、国と道、市町村がどう負担するか、解決を迫られる問題です」と語りました。

現地調査には岩沢武征遠軽町議が参加しました。

(10年09月17日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)