戦車の公道訓練やめよ/十勝連絡会が陸自に申入れ | 10.09.10 |
北海道の帯広駐屯地に司令部を置く陸上自衛隊第5旅団の90式戦車公道自走訓練が、10月31日の旅団創立記念行事を前後して行われることがわかりました。
有事法制反対十勝連絡会(澤村豊代表委員)は10日、陸自第5旅団に訓練の中止を申し入れました。
一般の道路や橋は、50トンもの重量の90式戦車が通行することを想定してつくられていないため、以前は戦車を分解してトレーラーで運搬していましたが、5年前から公道自走訓練を強行、今回行われれば6回目となります。
同連絡会は、「訓練は平穏な市民生活を乱すものであり、戦争放棄を宣言している憲法にてらしても容認できない」として中止を申し入れました。
日本共産党の稲葉典昭帯広市議は、「深夜に50トンの戦車が走行するため、振動や騒音に驚いた住民が民家や病院の窓から顔を出したり、一般車両の通行が制限されたりする事態が生まれている」と厳しく指摘しました。
応対した陸自第5旅団の緑川昇総務課長は、「まだ正式に決まっていないので、具体的な日程や規模などはわからない」としながらも、「申し入れの文書は旅団長に渡し、趣旨を伝える」と述べました。
(10年09月12日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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