高校卒業から3カ月/4人に1人が無業 | 10.09.07 |
北海道の今年3月の新規高卒未就職者の4人に1人が、3カ月後の6月末時点で「何もしていない」(無業)ことがわかりました。道議会経済委員会でこのほど、日本共産党の花岡ユリ子道議が取り上げました。
道経済部は、新卒未就職者(3月末で2188人)の4〜6月の各月末の状況について、公立、私立高校の協力を得て調査結果をまとめました。
調査票が回収できた2121人のうち、「正規雇用で働いている」は12.1%。一方、「非正規で働いている」49.6%、「何もしていない」25.7%となっており、花岡道議に対して道側は、4人に3人が「安定した職業についていない」と答えました。(グラフ)
花岡道議は、ニート(無業)となることを防ぐ対策と、来春卒業予定者の就職支援強化を求めました。
道側は道内3万7000社に対し、新規学卒未就職者の応募機会の拡大を要請したと紹介。坂口収・道経済部長は、来春新卒者についても、安定した職業につけるよう取り組んでいくと答えました。
花岡ユリ子道議の話
道が初めて、新卒未就職者の追跡調査を実施したことは評価できます。「非正規」と「何もしていない」の合計が75%なのに対して、公的支援によるトライアル雇用と職業訓練の比率は4%にとどまり、抜本的な拡充が求められます。正規雇用の拡大に努めている中小企業への直接支援、医療(看護師)や介護など公的分野での安定雇用の拡大、最低賃金の大幅アップによる賃金底上げなどで、地域経済の自律的な回復を図るべきです。
(10年09月18日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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